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とある小さな港町に生まれてきた双子の姉妹。
姉のみな。妹のなみ。
2人は可愛らしい帽子をかぶっており、とても仲良しで毎日一緒に過ごした。
けれども妹のなみが高熱を出してしまった。
父は2年前に離婚をしていたため,母がどうにかするしかなかった。
母「薬草取ってくるからなみのこと見てて!」
といい、家を後にした。
薬草は,少し街を離れた山に生えていた。
その日は運悪く大雨が降っており,雷が鳴り,家を出られるような状況じゃなかった。
街の人「きゃぁぁぁ!!」
街の人が悲鳴を上げた。
妹のため見にいくこともできずに,看病をしていた。
ドンドンドン
家の扉を叩く音が聞こえた。母が戻ってきたのだろうと思い,扉を開けた。
そこにいたのは母ではなく,友達のりんただった。
りんた「お前の母ちゃんが車に跳ねられて倒れてるぞ!何があった!」
それを聞いた瞬間頭が真っ白になり,何も考えることができなかった。
りんた「お前の妹は?」
涙を溜め、目を潤わせながら言った。
みな「高熱を出して布団で寝てる。お母さんは薬草をとりに山へ行っていた。」
りんた「そうか。俺がなみを見といてやるから母ちゃんのところに行ってこい!」
みな「ありがとう。」
その言葉を残しお母さんのところまで走った。
街の人「みなちゃん!ここだよ!」
みながつく頃には母は虫の息になっていた。
母「みな…ごめんね。」
そう言い残して母は死んでしまった。手には薬草を握りしめており,それを取って,妹のところまで走った。
みな「なみは大丈夫?」
りんた「もうほぼ息をしていない,薬草を飲ませてもダメだと思う。」
みなはそれを聞いた瞬間膝から崩れ落ちた。
みな「なぜおかあさんもなみも私を置いて行っちゃうの?」
涙をたくさん流し,家中に響くような声で叫んだ。
みな「まっててみんな。私もそっちにいくから。」
そう言ってみなは、立ち上がり包丁を取り出し,喉に当てた。みなは目に光をなくしていた。
りんた「それはお前の妹も母親も喜ぶ行動なのか?」
りんたは怒りをグッと堪えていった。
りんた「確かに怖いよな。1日で母親も妹も亡くして辛いよな。でもだからって,命を落としていいわけじゃない!」
みな「でも何もできない私を誰が必要とするの!?」
みなは怒っているわけでもない。話すように言いたかったが感情が昂り怒鳴ってしまった。
りんた「街の人はなずっとお前のことを心配していた。必要じゃないやつをわざわざ心配するか?もし街の人が必要としないとしても俺はお前を必要としている。」
みなはりんたの言葉に衝撃が走った。りんたがそんなに考えてくれたなんて思っていなかったからだ。
りんた「俺の父が病死した時に支えてくれたのは誰だ?」
その言葉にお互いその日の出来事が思い浮かんだ。りんたの父は,がんを患っており,もう長く持たないと言われていた。りんたの父が亡くなった日,りんたはずっと落ち込んでいた。でもみなとなみがたくさんのことを言って励ました。
りんた「俺はその時のことを今でも覚えてる。だからお前たちと仲良くなったんだ。」
みな「わかった。なみとお母さんの分まで幸せに生きるよ。」
その後何年かたち、りんたもなみも大人になった。2人は結婚式を挙げることになった。
りんた「先に行って待ってるぞ!」
それを聞いた瞬間隣に母となみがいるように感じた。