テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Mrs. GREEN APPLE/りょつぱ/妄想/事実と異なります
藤澤「ん!これ美味しい〜」
若井「どれ?」
楽屋でお弁当を食べ終わった後、まだ物足りなかった恋人の涼ちゃんがコンビニでスイーツを買ってきたみたい。
ほぼ毎日コンビニで買うから新作とかも出てるだろうに。
涼ちゃんは毎回同じものを買ってくる
藤澤「なんかね〜、……..なんだろこれ。なんちゃらモンブランみたいな名前だった気がする」
若井「あれ?いつも普通のモンブランなのに。今日は違うの?」
藤澤「うん!適当に取ったやつ買ってるからさ〜、今日は違うやつだった」
流石は涼ちゃん。
通っていると好きな物のポジションを感覚で把握したらしく、いつも同じものをノールックで取っていたみたいだ。
若井「色が似てるから同じかと思った笑。で、何味なのそれ」
藤澤「パッケージ捨てちゃったんだよな…….なんかね、、、、、、ん〜なんの味なんだろうなぁこれ笑」
大森「いや怖すぎるでしょ…。なんで若井は平然としてられるの」
トイレから戻ってきた元貴が話を聞いて身体を震わせる素振りをする
若井「怖い?笑。何が怖いの」
大森「いやいやいや、普通は欲しいやつを見て買うだろ!なんで見ないで取るんだよ」
若井「あ〜たしかにね笑」
藤澤「えー2人はちゃんと確認する派?俺は嫌いな食べ物とかあんまないからさ〜、なんでもいいっちゃなんでもいいんだよね笑」
大森「あ〜怖い。確認する派とかしない派とかないし。普通は確認するもんだから」
言葉はキツイけど、なんやかんや楽しそうに涼ちゃんをイジる元貴。
涼ちゃんも満更でもない顔で嬉しそうに笑ってる
まぁ話を戻すとして
若井「結局何味なんだよー、気になるなぁ…」
上目遣いで涼ちゃんを見つめる。
これだけで言わずとも涼ちゃんは俺の要求を察してくれる
藤澤「….あげないよ?」
若井「え!なんで」
まさかの作戦失敗。いつもならくれるのに
藤澤「ちゃんと言えない子にはあげません!」
若井「えぇ〜…….」
俺はただ、可愛い涼ちゃんが見たかっただけなのに…
おねだり、、、するかぁ
若井「1口、ください」
藤澤「はい。いいよ」
スプーンにすくって、俺の口元に寄せる。
俺はモンブランが食べたいわけでも気になってるわけでもなんでもない。
今までの”一口ちょうだい”は全部そう。別に気になってるなら自分で買うし。
じゃあ何が目的かって?…見ててよ
藤澤「あ〜…….(口開)」
若井「あー、、、、(食)….ん!美味しい」
藤澤「でしょー?!」
これ。分かる?
涼ちゃんは人にものを食べさせる時、自分も口を開けちゃうの。
無意識なんだろうね、少し幼くなった顔がとてつもなく愛おしくて抱きしめたくなっちゃう。
この顔を見るために、涼ちゃんが何か食べてる時は必ずおすそ分けしてもらう
大森「…なんの味?」
若井「えー、んー…..。なんだろ、栗。」
大森「最悪。それただのモンブランだよ。他に何の味がするか聞いてんのよ」
藤澤「じゃあ元貴も食べてみる?ほら、あーん(口開)」
うわぁ、真横からのアングルも可愛いですね。
今気付いたけど、相手が口を閉じるタイミングで涼ちゃんも口を閉じてる。
まるで本当に涼ちゃんが食べてるみたい
大森「あ〜。多分これかぼちゃじゃない?」
藤澤「えうそ〜。そんな味した?若井」
若井「いや俺は全く」
もう一口食べてみようと涼ちゃんはスプーンを手に持った。
これって涼ちゃんがあーんされる時はどんな顔するんだろ
若井「待って涼ちゃん。俺が食べさせてあげる」
藤澤「え?….うん、?ありがとう」
涼ちゃんの手からスプーンを奪い取り、大きい1口サイズを取る。
藤澤「…..デカくない?」
若井「いけるでしょ笑。あーん」
藤澤「ぁ〜(口開)…..?!ん”〜!」
上目遣いで口を開け、俺につられて”ぁ〜”….ですか。
結局スプーンの上のモンブランを全て詰め込まれた涼ちゃんを横目に、可愛さの余韻に浸る。
若井「へへ笑。かわい」
大森「で?どう、かぼちゃの味しない?」
藤澤「ん〜….(咀嚼)、、、する、、かも?」
大森「もぉ〜なんだよ!笑。ほんとになんなのこの人達」
もう答え(パッケージ)を見てみようとゴミ箱に探し行った元貴。
これはもう一口貰えるチャンスなのでは、?
若井「涼ちゃん」
藤澤「ん〜?」
若井「もう一口、ちょーだい」
藤澤「、、、、、いいよ。はい」
若井「えっ…違う。そうじゃない」
モンブランのカップごと渡してくる涼ちゃん。
流石に”あーんしてよ”とは言えなくて俺は言葉に詰まった
藤澤「あーんはもうしません!」
若井「え、?!なんで!!」
あ、わざとしてくれないんだこの人。
俺の人生でもう二度と涼ちゃんの雛みたいな口を開けるシーンが見れなくなるなんて、〇んだ方がマシだ
藤澤「….さっき聞こえたよ?”可愛い”って、。僕はそんなつもりでやってなかったのにさぁ…。だからもうしない!」
若井「え、。聞こえちゃってた?」
大体なにが可愛いのよ。と恥ずかしそうに下を向く涼ちゃん。
いやもうそれだよ。その仕草、顔、髪、体型、首筋、爪。
涼ちゃんはあーんとか無くてもあざといんだよ
とは言っても、二度としてくれなくなるのは非常に困るのですぐにでも説得しなければならない。
若井「、、、おねがい!俺は涼ちゃんから貰わないと〇んじゃう…」
藤澤「っ大袈裟だよばか!///」
若井「おねがいぃ〜!そこをなんとか!!」
必死に手を合わせて涼ちゃんに縋り付く。
恥ずかしくて拗ねてるはずなのに、そんな俺の頭を撫でてくれてて何だかとても幸せ。
藤澤「……別にさぁ、。僕だって一生やらないとは言ってないのよ」
若井「え、!!ってことは……..」
期待の眼差しで涼ちゃんを見つめる。
涼ちゃんはもう一度下を向いてから小さな声で呟いた
藤澤「、、、、家だけでね」
〜おまけ〜
大森「ほら、合ってんじゃん!」
あの後、嬉しそうに元貴がパッケージを持って帰ってきた
藤澤「”かぼちゃのモンブラン”….ほんとだ!合ってる」
若井「なんで分かったの?俺にはただのモンブランの味しかしなかったけどなぁ〜、、」
藤澤「分かる〜。かぼちゃの味なんてしたかなぁ」
大森「….味覚音痴。普通は分かるだろ!」
藤澤「あっ!そうだ」
大森「なに」
藤澤「今度みんなで利き〇〇しよ!何か一つ決めて、それを沢山買ってみんなで何を食べたか当てるの!」
若井「わ、それ面白そうだね」
大森「別にいいけど」
藤澤「じゃあ決まりね!帰りにスーパー寄ろう?」
若井 (あ、今度じゃなくて今日なんだ….)
ちなみに俺は恋愛対象ではないけど、元貴の自分だけ成功した時とかに見せるドヤ顔とか、楽しみなくせに気だるそうにする顔とか大好き。