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東音side
Az「っうお!?」
先程までの調子で隣のクラスを覗くと、
そこには人が1人立っていた。
失礼とは思いながらも、
まさか本当に人がいるとは思っていなかったがために
声を上げて驚いてしまった。
俺の声に反応したであろう、
教室に立っていた人物が振り向く。
Ig「…あ゙?なんだよ、アタシ以外にも人いんじゃねェか」
鋭い目つきのソイツはこちらを睨むように見る。
そして何かを考えた後ズンズンと大股で向かってきた。
Ig「アタシ、≪五十嵐海瀬≫。【超高校級の航海士】だ。よろしくな。」
Ig「テメェは?」
Az「ああ、俺は東音答也。超高校級の小説家だ。
こちらこそよろしくな、五十嵐。」
差し出された右手を握り返すと、
五十嵐は満足げに笑って頷く。
話を聞く限り、五十嵐も目が覚めたらここにいたらしく、
やはり見覚えがないらしい。
とにかく行動しないことには
何の成果も得られないために2人で行動することにした。
Ig「ここにいんのはアタシ以外にはテメェだけか?」
Az「ああ、今の所はな…後俺はテメェじゃなくて東音だ!」
Ig「そんくらい別にいいだろ!!!ケチくせぇ男だぜ!!!」
そう言ってガハハ、と大きく笑う五十嵐は
こう見えても悪い奴じゃないらしい。
まぁただ少し…いや結構…
頭が弱い気がしなくもないが…
Ig「にしても広ェ学校だなァオイ?」
Az「ん?ああ…それに、設備を見る限り新築らしいな。」
Ig「シンチク…できたばっかってことか?」
Az「え゙?あ、ああ…そ、そうなるな?」
やはり頭が切れるタイプではないらしい。
それにしても新築が分からない高校生…
どうやって受験合格したんだ…?
先程とつくりは全く同じ階段を、
先程よりも軽い足取りで降りていく。
やっぱり人1人いるだけで結構違うものなんだな。
こんな五十嵐でも、相当心強い。
Ig「…あ゙?オイ東音、あれ人じゃねェか?」
Az「え?」
そう言った五十嵐が指さしたほうを見やると、
確かにそこには3人程の人影が…って3人!?
Ig「よォ、テメェ等もここに閉じ込められたんか?」
Um「…あ?…ゲ、コイツ等以外にもまだ人がいんのかよ…」
Ed「そっちは2人かー?ジョシもいんのかー!」
Ok「わぁ、人が増えてくれて嬉しいよ、1人じゃ心細いから…」
まさに十人十色。
初見でもわかる性格と見た目の違い。
Ig「アタシは五十嵐海瀬だ。超高校級の航海士。
テメェ等高校生だろ?超高校級の才能はあるか?」
失礼にもそう聞いた五十嵐に「おい…!」と声をかけようとするが
どうやらそれは必要なかったようで、彼等にも超高校級の才能があるらしい。
とにかく、いくら高校生、同級生だったとしても
相手の素性を知らない限り、信用はしがたい。
自己紹介をしてもらうに越したことはないな。