テラーノベル
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今日も、自分のセットしたアラームで目が覚める。
顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんにパンを焼く。
今日もいつもと変わらない日常。
ありふれた日常。
のはずだった。
いつも通り、テレビをつける。
いつもやっている平日のニュース。
ただ、いつもと違うのは、
そこに出ている被害者の名前が私であること。
脳が理解を拒み、周りの音が遮断された。
『昨夜未明、〇〇区のマンションで、室内に頭部から血を流している 鏑木未来さんが発見されました。
犯人は未だ見つかっておらず、犯人の動機を含め、警察は殺人事件として捜査しています。』
鏑木、未来。
紛れもない、私の名前。
初めは同姓同名の人間かと思っていた。
でも、そこに出ているマンションの外観は私が今暮らしているマンションに間違いない。
名前の漢字も私のもので間違いない。
年齢も、性別も。
全て私のもので間違いなかった。
私は今、ここに生きているのに。
確かに存在しているはずなのに。
恐怖で体が慄いた。
私は確かに鏑木未来だ。
そうやって親から教えられたし、ずっと未来として育てられてきた。
じゃあ、どうして?
この人は誰?
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