今度あったら、
レイナはライフルを手に持ち、少し離れた的を狙う。
「当たったら、的を少しづつ遠くしてく感じね」
「分かった」
的は丸く、中心に向かっていくにつれ小さくなっている赤い線が引いてある。中心には赤い丸があり、それを撃ち抜けば成功だ。
「スゥ…」
深く息を吸って、吐く。狙いを定め、レイナは銃の引き金を引いた。
バァァン!!!!!(これで合ってるかわからん)
音とともに、衝撃が身体に伝わる。
銃を置き的に近づくと、中心に穴が空いていた。
「凄い!1発成功だよ!!!」
レイナはホッと胸を撫で下ろすと、また的を遠ざけ、銃を構える。
バァァン!!!!!
また的に近付くと、次は中心から少しズレていた。
「どうだった?」
「失敗。もう一度やるね」
それを何回か繰り返す。
5回程やったあと、ようやく弾が的の中心に当たった。
「これ、どれくらいの距離までやるの?」
「うーん、後3段階くらい遠くしたのが出来たら、次は動く的を同じ感じでやるかな?拳銃とか二丁拳銃はライフルより有効射程距離が短いから、1段階の離す距離を短くして、段階も減らす感じだね」
「分かった」
レイナはそう言うと、また同じ事をライフル、拳銃、二丁拳銃と変えて繰り返した。
4時間後。
ようやく全ての段階をクリアし、2人は休憩することにして、練習してた部屋から出てリビングへと向かった。
「疲れた…」
4時間ぶっ通しで銃を撃ったり弾を作ったりしていたレイナは、倒れるようにソファに座る。
「説明とかも含めたら約5時間はぶっちぎりでやってたもんね。お疲れ様」
「5時間…今何時?」
「俺が大体9時くらいに来たから、今1時かな」
「昼食べ忘れた…」
「どっか食べ行く?」
「行く」
「近くにファミレスあったし、そこ行こか」
「了解」
二人はアパートを出てファミリーレストランに行くと、ソファ席に向かい合う形で座った。
「何頼む?」
ナギが注文用のタブレットを持ちながら言う。
「私はペペロンチーノで」
「俺は和風ハンバーグにしよっかな。デザートは?」
「私はいいや」
「了解。頼んじゃうよ」
「うん。ありがとう」
ナギが注文し終えるのを見て、レイナは練習中に気になった事を訊いた。
「ねぇ、」
「ん?」
「裏の依頼受ける時って、どんな基準なの?」
裏の依頼とは、犯罪になるような依頼のことだ。逆に、表は普通の依頼のことだ。念の為、声を少し小さくして質問する。
「あぁ、大体対象が悪名高かったり、権力を振りかざしてやりたい放題しているけど、誰も捕まえられないし、確かな証拠もなかった時かな?」
「なんでそう言う条件なの?」
ナギは、少し考える仕草をする。
「うーんと、まず第一に何もやっていないヒトから盗ったりするのはダメだし、それに、俺達が入った痕跡や俺達の情報を掴むためって言って堂々と調査が出来るね。そこから対象やっていたことが分かったりとかすることもあるし」
「へぇ…」
「まぁ、普通の方法じゃ捕まえるまでに至らないヒトが対象だね」
「依頼が来なくてもやる事はあるの?」
「あるよ」
「よくバレないよね」
「まぁ、本名隠してるし、年齢も不明にしてるし、そもそも裏と表で依頼出来るサイト変えてるからね。両方のサイトから来た依頼が、同じ場所に集められるように作ってるだけだし」
「上手くできてるね」
話をしていると、それぞれ頼んだ物がロボットに運ばれてきた。
「お、来た」
ロボットの台からお互いの料理を取り、食べ始める。
「いただきます」
「いただきます」
食事をし終えると、二人はアパートへと戻った。
「さっきはありがとうね。払ってくれて」
「別にいいよ。俺が行こうって言ったし」
二人はまた練習用の部屋へ入る。
「とりあえず来たけど、何する?」
「銃の構造とか教えて貰えると嬉しいかも」
「分かった。それじゃ、後でLINEとかで設計図送るね」
「ありがと。物質構築で作りたくて」
「後は何かある?」
「うーん、銃以外の武器も教えてほしいな。あと、体術とかも」
「分かった」
そう言うとナギはカバンから刀と剣を取り出した。
「なんで持ってるの…?」
「ワンチャンこれも教えることになるかな?って」
「えぇ…」
「あと、小刀からブーメランまで他にも色々。それに、ブラックジャックとかの材料さえあれば作れる武器とかも教えられるけど」
「怖っ」
「どれやりたい?」
「じゃあ、無難に小刀と剣で」
「了解」
レイナは平然と鞄から大量の武器を出すナギに少し引きながらも答えた。
はい。なんか後半有名じゃない武器が出てきましたけど、なんか実在するらしいですよ。武器の種類とか全く分からずにウィキペディアに頼ったら見つけました。
次は刀の使い方ですね。
それじゃ、さよなら〜ᐠ( ᐛ)(((((なんか付け足すな
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