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※木兎光太郎の夢小説
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢『』→木兎光太郎〔〕→その他のキャラ
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〜試合当日〜
観客席に座る私の鼓動は、試合開始前からずっと早かった。コートの中には汗を光らせながら、いつものようにチームを鼓舞している光太郎の姿があった。
〔夢さん、来てよかったですね〕
「...うん。ほんとに」
笛の音が響き、ボールが動く。光太郎がスパイクを決めるたび、会場中が沸いた。私は、声を出せずにただ見つめていた。
“バレーをしている光太郎が一番好き”
あの時の言葉が、胸の奥で静かに蘇る。
試合終了ーー
スコアボードに”勝利”の文字が灯る。チームメイトに囲まれながら笑う彼を見て、涙がこぼれた。
“おめでとう光太郎”
その瞬間、彼がふと観客席を見上げた。数え切れないほどの人の中で、目が合ったような気がした。
『...!』
ほんの一瞬の静寂。そして、彼の顔に大きな笑顔が広がった。昔と変わらない、真っすぐで太陽みたいな笑顔。
彼は首元に手をやり、あの日、私が贈ったネックレスをそっと掴んで見せた。
私は唇を噛んで、泣きながら微笑んだ。もう、言葉なんていらなかった。
ライトの光が彼の背中を照らす。あの頃よりずっと眩しくて頼もしい背中だった。
そして、私はそっとあの日の光太郎からのメッセージに”既読”をつけた。
(END)
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最後まで読んでくれてありがとうございました!この話はこれにて完結となります!