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きんもくせい@
最近ロボットさんが元気がない。ロボットだから感情ないはずなのに明らかに落ち込んでいるようにも見える。言い方・言葉の強弱・話す早さで感情あるじゃんってしょっちゅう思う。
【✝︎ペアリング✝︎ ~With You~】
朝起きると玄関先で銃の補充や部品のパーツの取り付けをしている。
「おはようございます」
「はい、おはようございます」
「ロボットさん」
「どうかしました?」
「最近元気がないように見えますが何かあったんすか?」
「あぁ……そうですね……あったと言えばありましたね」
何かを考えたのか少し動きをやめて再度銃に部品を取り付けている。
「え?どうしたのですか?」
「実は先日宝石強盗をしたんですよ!その時に色々あって警察に捕まっちゃって鯵屋さん達と宝石店行ったの覚えてますか?」
「覚えていますよ」
忘れるはずのない今もポケットに入れて輝いている。大事な旦那様から貰ったプレゼント!
「あそこで買った宝石の指輪を間違えて押収されて捨てられました」
「えっ…?指輪買ってたんですか?」
「はい、私の製造された誕生石がついた指輪を買ってました」
「あれってもう買えないですよね?」
「そうですね、ラピスさんがいないので無理ですね…間違えて押収されちゃって無くなって……もうどうしようもできないことですから仕方ないです」
それでもまだ元気がなく落ち込んでいるように見える。鯵はポケットの中を確認して意を決してある物を手に取る。
「これ受け取って下さい」
ペアリングの2つのうち1つを渡す。
「これって……」
「そうです!ロボットさんに欲しいって強請ったピンクのペアリングです。貰った日からずっと肌身離さずポケットに大事にしてました」
「ずっと持っていたんですね」
「これあの時と同じ日に買った指輪じゃないですか。ロボットさんが大事にしていた指輪に到底敵わないと思うですけど、俺はそれぐらいこの指輪を大切にしてます。あの指輪として大事にして下さい」
「ありがとうございます。本当にいいですか?」
「いいですよ」
「ではこれはいただきますね」
「絶対に無くさないで下さいね?」
「鯵屋さんこそ気をつけて下さいね」
「もちろんです!愛しの旦那様から貰ったリングですから誰にもあげません」
心無しか喜んで笑っているような気がする。そんな姿を見て心が温かくなる。
「まぁ私にとって鯵屋さん筆頭にトピオさん、紫水さん、ジョアさん、JDさん、ばーどさん、他のボス達もそうですが構成員の皆さんが1番かけがえのないもの大切なものですよ。皆さんを守る為ならどんな事でもしますよ」
「ロボットさん…それを言ったら俺もですよ」
改めてこの組織に入って良かったと思う。こんなにもお互いがお互いを思い合って組織としての方針もみんな同じ方向を向いて歩いている。日々楽しく笑いの絶えない愛が深い120%の組織。あの時遊園地でプロポーズされて良かったと思う。
「本当にありがとうございます」
「???」
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