※捏造
※2.5次元創作
※ご本人様には一切関係ありません
※拡散等の行為は辞めてください
以上を踏まえた上でお進みください。
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生きるための権利は、平等に与えられていないと思う。
どれだけ綺麗事を並べようが、権利を与えられなかった人はいる事実は変わらない。
それによって大勢の人が死んできた。
今日だって世界のどこかで、きっと
腐ったこの世界には生きる為のパスポートが必要不可欠である。
そのパスポートさえあれば、大抵生きていけるものだ。
しかし、そのパスポートも不平等である
地位・名誉・富を全てが手中にある家庭
ごく一般な家庭
貧困な生活を強いられた家庭
ここまでくれば分かるだろう。
結局のところ、人生には、この世界には平等なんてハナから存在しないのだ。
生まれた時点から人生のパスポートのランクは既に決められている。
平等というものは、人間が都合良く作った存在しないものなのである。
けれど、この不平等が、人間のエゴが蔓延る世の中で我々はそれに抗ってやろうではないか!!
我々人間が、人間が作り出したエゴに立ち向かうだなんて、皮肉な話だが。
しかし、そのエゴを盾にのうのうと生きてる輩を俺は許せない。
諸君、戦争をしよう。
この腑抜けた世界に、大いなる祝福と終止符を!!
俺は、画面から聞こえたこの言葉に圧倒された。
頭がおかしいとも言える様なこの発言も、俺の中ではストンと腑に落ちた。
この言葉は俺達を救う希望のような気がしてやまないのである。
「ハイル・グルッペン….」
震える声は悦びを纏い、ニタリと上がる口角は俺がすでに術中にはまったことを示していた。
zside
「やっぱ凄いな、grは」
演説を聞きながら俺は呟いた。
「当たり前やろ、俺だぞ?」
自信満々な瞳は相変わらずキラキラと煌めいて、真っ直ぐ俺を見ていた。眩しいわ。
「しっかしまぁ、上手いこといくんやろか」
grの隣に居たtnが考えるように言った
「あ”ぁン?俺の演説がダメだってのか?ぉおん?」
「いや、そう言う訳ではないんやけど」
また言い争いになりそうやな、とか他人事のように二人を視界の端にやり、窓枠に腰掛けて、空を見上げた。
どこまでも青く澄み渡る空だった。
真夏が呼んだ積乱雲と共に輝る太陽
あの不人気が嫉妬するくらい輝いてた。
「(もし俺が生きる為のパスポートを最初から持っていなかったら)」
俺はどうなっていたのだろうか。
きっと、こうやってこいつらと馬鹿はやれていなかったかもしれない。
いや、どこまでも予想外な奴らやから、もしかしたら…
「…アホらし」
やめだやめ、暗い考えなんからしくない
飯でも行こかな…
「ん?どうした?zm」
揉め合ってた二人が、此方を見た
「え?なにが?」
いや、滅茶苦茶嬉しそうな顔しとったで
「なんかええ事あったんか?」
「…いや何でもないで!」
「そうか?」
きっと俺なら、持っていなかったとしてもコイツらに会いに行ってただろう。
俺はコイツらと出会えて楽しいからな!
「んふ、内緒やけど」
これからもどうぞよろしく
「生きる為のパスポートなんて持ち合わせてないくせになぁ」
「俺に呪いの偶像押し付けて、俺を殺して、逃げたくせに、幸せだなんて」
「絶対に許さんからな」