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人物紹介
カミア⋯シャドワール家のメイドと執事の娘であり、メイドとして働いている。
シレネ⋯9歳の頃にシャドワール夫人に拾われ、シャドワール家でメイドをしている。
1話「向日葵」
とつぜんお屋敷に丁子色のまっすぐとした肩より少し短い髪の毛をなびかせる同い年のメイドがあらわれた。くわしくはよく分からないけれど、わたしはあの子に興味をいだいた。
いつもあの子は庭にほしてあるシーツを夕方ごろにとりだすのでそのタイミングに合わせてわたしはあの子に会いにいくことにした。
わたしはシーツのうらにかくれて彼女を驚かせた。
「……」
あの子は何も言わないで、わたしの顔面をグイグイと押しながらシーツのうらにもどした。
(おもしろい子だ!)
シレネは主に洗濯物やご主人様達の朝の支度の担当をしていて私はお掃除をしたり、ご飯をご主人様達の元へ届けに行く担当だったのでなかなか会うことは出来ず一方的な興味を持ったまま3年が経ってしまった。私たちは12歳になった。
「お世話係?」
ご主人様達にお呼ばれされ説教されるのかと思いきや、半年前に産まれたばかりのレドお嬢様のお世話係をシレネとすることになった。これでやっとシレネに近づくことができる。
3日後、さっそくお世話をすることになった。レドお嬢様は大人しく泣く時は大体オムツ替えやミルクの合図だったので私たち二人だけでもだいぶ楽だった。逆に少し暇なくらいだ。
しかし、私には都合のいい事だった。
(やっとシレネに話かけれる!)
2話「アスター」
9歳のころ、目が覚めるとシャノワール家に居た。路上で倒れていた所をシャノワール夫妻に拾われたのだ。恩返しにメイドの格好をしてメイドとしてシャノワール家に仕えることになった。
半年が経った。最近よく視線を感じる。誰かに監視されているのか?逃げやしない、逃げる所も帰る場所もない。居場所はシャノワール家しかない。
夕方頃にシーツを取り出していると、同い年のメイドの子が驚かせてきた。彼、いや彼女?は短髪黒髪でくせっ毛、猫のようなつり目な容姿をしている。突然の事だったので対処を誤り、彼女を元いた場所に戻しといた。
(……)
彼女は一体何がしたかったのだろうか。