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ジリリリリリ
うるさい目覚ましの音
「んあ…..」
眠そうに唸りをあげる学生
「もう朝よー!」
息子を起こす母の声
朝早くゴミ出しをするおばさん
犬の散歩をする女性
イヤフォンをして走る男性
平凡な毎日
「こう!!!起きなさい!!学校遅れるよ?!?」
っっ!!
「あっやっべ!すぐ行く!」
母に叩き起され飛び起きる僕。これこそ普通
クソ、昨日の夢のせいで寝起きが悪い。ああ、それより早く着替えないと
「いってきまーす!!」
「あっこうちゃん!遅いよー、もう置いていこうかと思った。」
「あっみお!」
朝田 みお(あさだ みお)俺と幼なじみ。記憶が曖昧なせいでいつから友達なのかは分からない。だが、僕はこいつに恋をしている、と思う。だが、告白なんてとっくに諦めた、みおはモテる。また告白されちゃったよ。なんて、そんなことをくだらない雑談として話す。俺なんかよりイケメンでハイスペックな野郎がお似合いだ
なんて雑談しながら考え事をしていたらもう学校だ。
「じゃ!また帰りでね!こうちゃん!」
「おう、てかその呼び方恥ずい。やめろ」
「えー、可愛くない?」
そう言いながらみおは男子の下駄箱から靴を取り出す
「おい、みお、そこ男子だぞ」
「え?あっあれ?!ほんとだ!なんでー?!」
「おいおい、寝ぼけてんのか?毎日してるそんな動作間違えるやついんのかよ」
「あっはは!なんかおもしろーい!私疲れてんのかな?」
みおは思い切り微笑む。
いつもの風景だ。おっちょこちょいないつものみおだ。うん、あれ?みお?みおが笑ってる?なんでここにみおが?あ、そうか、同じ学校に通ってるんだ、あ?よく分からないな、なんで?
「こうちゃん?!こう!!」
「どうしたの、、、?なんで泣いてるの?!」
え?泣く……?ああ、ほんとだ…..涙だ。なぜ泣いてる?なぜ悲しい?分からない、分からない。
「あ…..あっは、なんでだろ?目が乾いたかな。ははは」
「こうちゃん、変だよ?どうしたの?」
「ああ、ごめん…..ほんとなんでもない。大丈夫、授業遅れちまう。またな」
またな。か、また会える保証なんてどこにも無いのに
何考えてんだ俺。ポエマーか?