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嗚呼。
どんどん声が聞こえてくる。
焦って探しているのだろう。
『綺麗だなぁ』
深夜。
ポツンとビルの屋上に立っている少女がいる。
彼女は何を思っているのだろうか。
ガチャ
「__‼︎辞めるだ‼︎‼︎」
彼は__。___の人だ。
彼は一体何に焦っているのだろう。
そう思っていると次々と人が彼女を囲う。
その中には泣きそうな人もいれば、焦っている表情を見せる人ばかり。
そんな顔見せないでよ。_
『もう無理なんだ』
少女は勢いよく円の中から抜け出し、利き足を思いっきり踏む。
風が彼女の体を押し寄せる。
下まで、後少し。
『ありがとう。皆』
最後の少女の顔はこれまでにない笑顔を向けたのだろう。
下から悲鳴が聞こえる。
その場に静かに泣く人もいれば、グッと涙を堪えてる人が沢山いる。
少女はそんなに愛されていたのだろう。
目の前で大切な人が飛び降りたら泣くしかないだろう。
少し時間が経てばさっきの騒ぎとは思えない程
静かな時間になっていた。
ただそこには_少女のトリガーがポツンと置いてある。
1人の男が拾い、ギュと強く握った。
出来るなら、
もう一度やり直したい。
ピピ。アップデートが完了しました。
_回目に到達します。
1からやり直しますか?
はい or いいえ
了解しました。
_回目。
1からやり直します。
悔いのないように_