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松野組の組頭であり松野家の長男であるおそ松の隣に居るのは五男の十四松‥俺の義理の弟に視線だけ向けた.後,ため息を吐きカラ松に視線を向けた.
同時に一松への怒りが湧き隣で黙っている弟の名を呼ぶと「はい」ひと言.真剣な顔で返事をした.
「カラ松を頼んだ.」おそ松にカラ松の事を頼まれた十四松はパーカーの袖で口元を隠し頷いてカラ松の元へと向かった.弟の背中を見た後,パーカーのポケットへと手を突っ込んでトド松の枕元から勝手に拝借したスマホを手探りで探し取りだし電話帳から現在結婚している女性の実家の連絡先を探し相手に電話して受話器を取るのを壁に寄りかかって待っていた.と「おそ松さん?」優しい口調で電話にでたのは、バンブファミリーのボスであり竹内家の長女である妻の詩音だった.自分の妻の声に安堵したおそ松は髪をかき上げつつ「あぁ俺だ.」最初は自分の夫のおそ松の声が聞こえた瞬間嬉しさや愛しさが込み上げて頬を紅く染め笑みを浮かべていた.
けれど,次第に口調と声音へと疑問を沸き上がると同時に心当たりのある顔を思い浮かぶと徐々に笑みは消え真顔へと変わった.「‥一松さんに何かありましたか?」「‥あぁ.実はまた…それで‥いつも悪いんだけど家族と組の事…」「…いいえ‥全然構いません,寧ろ,大人数だと作りがいありますし,それに大勢で囲む食卓は楽しいですから私は好きですよ.」申し訳なさそうなおそ松の声に内心心配しつつ安心させようと優しく明るく言った.
「…そ,そうか…いつもありがとな」「何を仰いますか,気になさらないで下さい」安堵し感謝を込めて伝えると受話器の向こうから控えめに笑う妻の声を聞こえた.俺もつられて笑ってしまった.
「‥それより早く一松さんを迎えに行かない.とあの子達.待ちきれない.って言って先に食べちゃいますよ.」「…あぁ,そうだな‥じゃあ,ちょっくら一松を迎えに行ってくるから俺達のおかずと飯の確保よろしく‥キル」一松の向かえを急かされて電話を切った後,ひょうきんな笑みから真顔に変わり電信柱に隠れていた自分の部下を呼んだ「はいここに」「確かお前の部下に尾行を頼んだな,あれ,どうなってる?」「はい,先ほど一松‥さんが団体と接触がありましてただ今交戦中とのことで」「そうか‥言葉より行動か…場所は分かるな」顎に手をそえ考えた後視線をキルに向けて組頭の自分の問いに笑みを浮かべ頷いたのを見たおそ松は「なら,案内しろ」「‥前を歩く失礼をお許しを」と辛そうに言いながら通りすぎ前を歩く部下のあとを追った