どうもみなですm(*_ _)m
今回は初めてノベルの方で書いていこうと思います。
まだ操作になれていないのでおかしい部分があると思いますが、暖かい目で見てくれると嬉しいです。
そして今回から莉犬くんだったら赤、るぅとくんだったら黄、と書いていきたいと思います。
それではどうぞ
❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚
黄side
僕はすとぷりというエンタメグループに入っている。僕はずっとこの最高のメンバーたちと一緒にいる…
そう思っていた
「じゃあまた明日ね!」
と元気に言った次の日、君は突然僕たちの前から姿を消した。連絡も付かず家に行っても君の姿はなかった。そして、入れ替わるように1匹の子犬が僕のもとにに来た。
ねぇ、ほんと…どこに行っちゃったの?
❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚
黄side
赤がいなくなって1週間が経った。この1週間で全てが変わった。
まずはリスナーさん。赤のリスナーさんに関わらず全すとぷりすなーさん達が毎日TwitterやTiktok、DMに
「赤くんどこですか?」
「赤くんの歌声、笑い声が聞きたいよ…」
などこの1週間でたくさんのコメントが流れており、
「#赤くん」
というハッシュタグを見ない日なんてないぐらいだった。
そして、知り合いの歌い手さんたち。赤は色々な歌い手さんと仲がいいからその分たくさんの人達が心配をしてくれている。その人たちからもたくさんのLINEでの質問が多かった。僕だけではなくメンバー全員が歌い手さんからの質問が多いようだった。
今わかっている情報が少ない0に近いのにも関わらず個々の活動の合間に赤を探してもらっている。本当に申し訳ない。
でも、彼らのおかげで僕たちの精神はまだ安定している。
そう、1番大きく変わってしまったのは僕達だ。
まず、橙くん。彼は僕たちが落ち込んでいる時、たくさんの面白いことをしてくれた。でも、赤がいなくなってからは彼が心から笑っているところを見ていない。
次に桃くん。彼はグループの中で最年長だからなのか自分も相当落ち込んでいるはずなのに自分のことよりも僕たちのことを優先してしまっている。それに夜遅くまで赤のを探しているのか目の下にはくまがあった。
次は青ちゃん。青ちゃんと赤はプライベートでも遊ぶことが多かった。だからだろう自分のことを責めてしまっていた。僕が見た事のないくらいにころちゃんの顔は暗かった。
そして紫ーくん。紫ーくんも自分を責めてしまっている。グループのリーダーでもあり社長でもある彼。そして、ただでさえ細い彼がさらに細くなってしまった。それぐらい食欲がなくなってしまったんだろう。
最後に僕。僕は赤の相方だったのに。1番長い時間赤と一緒にいたのに。赤のそばにたくさんいたのに。何も出来ない自分に吐き気がしてこの1週間家にひきこもったままだ。もちろんご飯を食べる気にはならなかった。
赤がいなくなってからはグループの活動も個々の活動もみんな無期限の活動休止としている。
赤がいなくなってから光の速さのように過ぎていったいつもの日常がスローモーションでも見ているかのように遅くなっていった。
いつものように出来ていたことも出来なくなった。それはメンバー全員のようだった。僕達は改めて ゛赤 ゛という存在の大きさを痛感した。
そして今日、赤がいなくなってからの初めての会議の日。会議を行うのは青ちゃんの家。内容は考えるまでもなく赤のことだろう。正直行きたくない。でも、赤のためだから…
僕は重い体を起こしてベッドから出る。久しぶりに寝室から出た。
廊下に繋がるドアを開けると廊下は薄暗く少しホコリっぽくなっていて物が散乱していた。リビングも大変だななんて思いながら久しぶりにご飯を食べるためリビングに向かう。
その後出かける準備をしてつい最近来た子犬に餌をやる。その子犬は僕に元気だしてと訴えるような目で見てきた。
黄「ありがとう」
なんて言いながらなでなですると嬉しそうにしっぽを振った。人の言葉をこの子が分かるわけないのにそんな言葉が自然に出た。
黄「…行ってきます」
誰にも聞こえない声で言った言葉。誰も返してくれる訳でもないのにぽつりと漏らした。馬鹿だななんて思いながら歩き出す。
ふと空を見ると薄暗く雨が降りそうな天気だった。
❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚
青side
ピーンポーン
とインターホンが鳴りモニターを覗くと赤くん
の相方の黄くんがそこにいた。
ガチャ
青「いらっしゃい。上がって」
黄「ありがとうございます」
❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚
黄side
青ちゃんに案内されリビングに着くとみんながいた。部屋の空気が重く、みんなの顔はとても暗くやせ細っていた。見たことの無いくらいに。
黄「遅くなってごめんなさい」
紫「いいよ。じゃあ始めようか」
その紫ーくんの掛け声で会議は始まった。会議の内容はもちろん赤の事だった。
紫「ーーーー。」
桃「ーーーー?」
会議が始まって1時間が経つと話が終わった。そういえばあの子犬、赤に似てるななんて思いみんなに話を振ろうと思い口を開く。
黄「あの、皆さんに言いたいことがあるんですけど」
橙「…どうしたん?」
黄「赤がいなくなってから数日経つと僕の家の前に子犬がいたんです」
青「うん、それで?」
黄「何故かその子犬が赤に似てるなって思いまして」
桃「その子犬は今どこにいるんだ?」
黄「僕の家にいますけど」
紫「…黄ちゃんの家に行ってもいい?」
黄「えっ?いいですけど、物が散らかっていますよ?」
紫「うん、いいよ」
紫「桃くん青ちゃん橙くんも行くよ」
❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚ーーーー❁⃘*.゚
そんなこんなで何故か僕の家に行くことになり今僕の家にいます。
紫「…本当に赤くんに似てるね」
黄「やっぱりそうですよね」
青「でも、こんなに似ていることってあるのかな」
桃「とりあえずみんなで抱っこするか」
ん?なんでそうなるんだ?
橙「そうやな」
青「そうだね」
紫「そうするしかなさそうだね」
あれ?僕がおかしいのか?…いや、絶対に違う。きっとみんな疲れているんだ。うん、きっとそうだ。僕が1人で混乱していると青ちゃんが
青「黄くん抱っこしないの?」
と言ってきたので考えることをやめ
黄「します」
と答えた
桃「じゃあせーので抱っこするぞ」
楽しそうにしっぽを振っている子犬を見つめながらさとみくんが言う
「「「うん」」」
桃「せーの」
ギュッ
みんなで子犬をギュッとすると
ボン
と音を立てて白い煙が立つ
「「「「「ゴホゴホッゴホゴホ」」」」」
??? 「うわぁ!何この煙!」
白い煙の中から聞き覚えのある声が聞こえ、僕達は顔を見合わせる。声の主がわかった瞬間みんなで煙の中から現れた声の主に抱きつく。
??? 「うわぁ!ちょっとどうしたの?」
黄「どうしたのじゃないですよグズッ」
青「そうだよグズッ」
桃「みんなっお前のこと心配してたんだからなグズッ」
橙「あぁぁぁグズッ」
紫「ホントだよグズッでも、おかえり」
すとぷり 「赤/赤くん」
赤「ただいま?ってなんでみんな泣いてるの?」
赤はこの状況がわかっていないのか「?」を浮かべている。それでも元気そうな赤を見て僕達は意識を手放してしまった。
黄「…んっあれ?いつの間に寝て…」
赤「あっるぅちゃん起きた?」
黄「赤?」
赤「うん、赤だよ?」
やっぱり夢じゃない本当に、本当に赤は帰ってきたんだ。そうわかった瞬間もう一度赤に抱きついた。もうどこにもいって欲しくないから、もう絶対に離したくないからさっきよりも強く抱き締めた。そんな僕の感情がわかったのか赤は僕の頭を優しく撫でてくれた。僕はこの小さい、でも誰よりも温かいこの手が大好きだ。
黄「…赤、赤グズッ」
赤「うん」
黄「もう僕の前から居なくならないで」
赤「うん、もう黄くんの前から居なくならないよ」
そこから少し経ったあと紫ーくん、橙くん、桃くん、青ちゃんが起きた。みんなが起きた後にみんなで赤にどうして子犬になってしまったのか聞いた。
赤曰く犬になりたかったそうだ。その理由はアンチが沢山いたから。グループが出来た時、赤に対してのアンチが僕たちに比べて多かった。それでも赤はアンチの人達に少しでも認めてもらおうと努力した。その結果アンチの数は以前に比べて大幅に減った。
しかし、最近またアンチの数が増えてきたようだった。そんな人たちのコメントを無視しようとしても目に入ってしまう。なので家で飼っているわんこたちが羨ましくなってそして気づいたら犬になってしまったらしい。でも、犬になっている時の記憶はないらしい。
僕達は赤がそんなに追い詰められていたのに気づけなかった。僕達は赤の性格をちゃんとわかっていたのに見抜くことが出来なかった。赤が演技が得意だということ。いい意味でも悪い意味でも。
紫「赤くん、そんなに追い詰められていたのに俺が気づけなくてごめん…」
赤「!?そんな気にしないで!?これは俺のせいだから…みんなが気にする必要ないから…」
黄「…」
ギュッ
赤「黄ちゃん?」
黄「…赤は、赤は我慢しすぎなんです!」
青「黄くん…」
黄「いつも自分だけで全てを対処しようとして、それで傷ついて…」
桃「黄…」
黄「もっと僕たちを頼ってよ!」
橙「黄…」
黄「みんなに頼ってて言いたいけどメンバー全員に言えなくても、相方の僕には言ってよ!」
紫「黄くん…」
黄「僕の相方は赤だけなんだよ!赤がいなくなったら僕は誰といればいいの!」
赤「ポロポロ」
黄「!?」
やばい!赤を泣かせちゃったヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノアワアワ泣いて欲しくないのにぃ!
黄「ごめん!僕言い過ぎt「違うの」」
黄「えっ?」
赤「俺ってこんなに黄くんに心配かけちゃってたんだなって、黄くんの相方は俺だけなのに寂しい思いさせちゃって…」
黄「赤…」
赤「ごめんね、俺が最後に会った時よりかみんな細くなっちゃったね。もう俺はどこにも行かないよ。だからまた俺と一緒に活動してくれますか?」
赤「あれ?言葉選び間違えた?」
「「「「「赤〜/赤く〜ん
。・゚・(ノД`)・゚・。」」」」」
ギュッ
赤「うわぁ!」
橙「赤、赤もうどこにも行かないでや」
赤「うん」
桃「もうこのまま赤が見つからんかったらどうしようかと思った」
赤「うん、ごめんね」
青「赤くん、赤くんグズッ」
赤「うん、うん」
紫「赤くんじゃなきゃ嫌だよグズッ」
赤「ありがとう」
黄「赤」
赤「ん?」
黄「大好きです((耳元」
そんなことを赤の耳元で言うと
赤「!?///」
何言ってるの!?なんて言いたそうな顔をして恥ずかしそうに
赤「…俺も///((小声」
なんて頬を赤らめながら言う君にもう離れないでという意味でみんなでギュッとした。やっぱりすとぷりには赤が必要不可だ。そうみんなで言い合って僕たちはみんなで眠りについた。
あれから半年。赤に対してのアンチは減ったがゼロになった訳では無い。それでも赤は僕たちに頼るようになり前みたいに溜め込むことが無くなった。
そして今、僕たちの目の前にはたくさんの笑顔とペンライトの海が広がっている。これから君がまだ見た事の無い景色を、僕達しか見せることの無い景色を見せるから。まだまだ大きくなる僕たちから目を離さないでね。
すとぷり「ずっと一緒だよ」
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
2件
泣く〜!