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「そこの君っ!」
レッド
「……?あ、俺の事??」
???
「そうですともっ!君はレッド君ですね!?」
レッド
「そう、ですけど、お兄さん誰?」
???
「申し遅れました!私、オーキド博士の研究所で働いております、真面目 勤(つとむ)と言う者です!」
レッド
「はあ…。で、勤さんは俺に何の用です?」
勤
「はいっ!!この度はオーキド博士からレッド君にある品を渡すよう依頼されて、やって来ました。」
レッド
「博士からっ!?何、何?まさかめちゃくちゃ強いポケモン…とかっ!?」
勤
「バカな事をおっしゃい!そもそも強いポケモンというのは、トレーナーがポケモンと長い年月をかけて絆を深め合い・・・」
レッド
「あ~~、はいはい。(この人にもオーキド博士のポケモン論が伝染しちゃってるよ)」
勤
「・・・と、言うことなのです。と、まぁ私からはこんなところで、本題に移りますと、これです!」
勤はポケットから1枚のディスクを出した
勤
「これは、秘伝マシンと呼ばれる代物でして、日常には欠かせないポケモンの技が入っているのです。
時には大海原を渡れる技であったり、また、ある時は大空を架けてひとっ飛び…なんて技があるのですっ!」
レッド
「すっ、すっげえぇぇぇっ!!そ、そんな技の入ったディスクをくれるんですか!?」
勤
「そういうことです!ただ……そのままあげるというのも何ですし、ここは1つポケモン勝負をして、レッド君が勝てたらこのディスクを差し上げましょう!」
レッド
「望むところですよっ!!」
勤
「では、お互いポケモンは1匹ずつで!!」
レッド
「OKですっ!頼むぜ、ヒトカゲっ!!」
勤
「では、こちらはコラッタで!!先手必勝っ!コラッタ!【尻尾を振る】!」
コラッタは可愛い姿で尻尾をフリフリしている
レッド
「ププ…そんな技じゃ俺のヒトカゲは倒せませんよ!ヒトカゲ、【ひっかく】!!」
勤
「フッ…甘いですねぇ。コラッタっ、【電光石火】ですっ!」
コラッタはヒトカゲのスピードを上回る速さでヒトカゲに一撃をいれた
ヒトカゲ
「…!」
ヒトカゲはその思いもよらぬ威力に膝まずいてしまった
レッド
「どうした!?ヒトカゲ!いくらスピード負けしたとはいえ、たいしてデカいダメージを喰らった訳じゃ……。」
勤
「レッド君、無理もない。君は知らなかっただけさ。攻撃技の他にも自身の威力を強めたり相手の防御を崩したりと技は多種多様に存在しポケモンバトルは奥が深くてねぇ…、ちなみに今のコラッタの【尻尾を振る】は、相手の防御を弱める技なんですよ。」
レッド
「そうか、そういう事だったのか。バトルって面白いですねっ!!ありがとうございますっ、勤さん!!
俺、また強くなれた気がします!」
勤
「(これでよかったんですよね、オーキド博士!)いきますよ!コラッタ、【電光石火】!!」
レッド
「だったら…ヒトカゲ!【鳴き声】っ!」
コラッタは耳を塞ぐ…も、そのスピードは緩めずヒトカゲ目掛けて突っ込んでいく
レッド
「【ひっかく】で迎え撃てっ!!」
ヒトカゲの鋭い爪とコラッタのスピードに乗った体が激しくぶつかりあうその衝撃で2匹は弾かれる
勤
「【体当たり】で決めなさいっ!」
レッド
「ヒトカゲ、もう一度【鳴き声】だっ!!」
コラッタの体当たりをもろに受けたヒトカゲであったが引き下がらない
レッド
「今だっ!至近距離からの【火のこ】!!」
ヒトカゲの【火のこ】はコラッタに直撃し、コラッタは倒れこんだ
レッド
「やったあ!ヒトカゲ、俺達の勝ちだあっ!!」
勤
「見事な戦いっぷりでした。では、約束の品です。」
レッド
「勤さん!これにはどんな技が入ってるのぉ~?」
勤
「これには【フラッシュ】という洞窟などの暗闇を一気に照らしてくれる技が入っております!!」
レッド
「……えっ?」
勤
「はい?どうかしましたか?」
レッド
「なんっっか、ショボそうーっ!洞窟なんて俺のヒトカゲの炎とかあるしー。もっと役に立つのがいい~!空を飛べるやつとか~!」
勤
「贅沢言わないでください!ほらほら、いつかこれも役に立つ時がきますから…きっと。」
かくしてレッドは新たなポケモンバトルの戦い方と便利(?)な秘伝マシンをもらいバイパスを後にする。
目指すは初のジム、ニビシティ!