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気がつくと、私は天井を見つめていた。起き上がってここから出ようとすると、点滴が腕に刺さっているのが見えた。腰に帯刀してあった小さな刀で点滴の管を切った。切った瞬間、部屋に誰かが入ってきた。それは小さな男の子だった。私は小さな刀をその男の子に向けた。その男の子はそれに怯むことなく、お盆の上に乗っているご飯を机に置いた。「これ、おひるごはんね。」私はその男の子の態度に納得いかず、思いっきり小さな刀を男の子に刺し向けた。
「あっ」
刺すつもりはなかったけど、腕に思いっきり刺さってしまった。私は刀から手を離して、声にならない音で必死に謝罪の態度を示した。「まぁ…わざとじゃないならいいんだけど。」私はカバンの中に入っていた包帯を取り出して、その子の腕に巻こうとした。だけどその子はその包帯を拒んで、私の体に付いている点滴の管を血塗れの腕で取った。「点滴、なれてないかもしれないけど、がまんしてね。」そして新しい管に変えて、ゆっくり私の腕に針を刺した。その子は涙でくしゃくしゃな私の顔を拭ってくれた。