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空彩
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🌸「うーん、すぐには決められないよね!」
🌸「今日は一旦解散かな(苦笑」
🦈「じゃあすちくんの家をパパッと作っちゃって、そこで一回ゆっくり考えよ!」
🦈「ばいばい!ランちゃーん!」
🌸「じゃーねー👋」
コサメはそう言うと、
天界中央庁の裏手に広がる、大善人専用の居住エリアへとすちを連れ出した。
そこは一面にふかふかの雲が敷き詰められた、
静かで景色の良い最高の特等席だった。
🦈「さあ、頭の中で住みたい家を強く想像してみて!」
すちが目を閉じ、
現世で暮らしていたような落ち着くマイルームを思い浮かべると、
目の前の雲がモコモコと盛り上がり、
一瞬にしてイメージ通りの一軒家が完成した。
🍵「すご……本当にできた」
🦈「でしょー!
じゃあコサメは一回戻るから、何かあったらそのIDカードで呼んでね。ゆっくり休むんだよ!」
コサメが羽を羽ばたかせて去っていった。
すちは完成したばかりの家に一人で入り、リビングのソファに深く腰掛けた。
静寂が部屋を包み込む。
🍵(どうするべきか、なんて、
すぐに応えが出るわけない……。)
ランに言われた3つの選択肢が、
頭の中でぐるぐると渦巻いていた。
何よりすちの心を揺さぶっていたのは、
一つ目の『輪廻転生』だった。
高校二年生という、あまりにも短すぎる人生。
これから楽しいことがたくさん待っていたはずの青春を、
あの一瞬の事故ですべて失ってしまったのだ。
🍵(まだやりたいこと、たくさんあったのに な……。)
🍵(もう一回、やり直したい。でも、記憶が全
部消えて、人間になれるかもわからないなん
て……)
考えれば考えるほど思考は堂々巡りになり、
息が詰まりそうになる。
🍵「よし、一旦外にでよう。」
すちは気分転換をしようと、
一度家の外へ出て、
あてもなく周りを散歩してみることにした。
天国の空気はどこまでも澄んでいて、
歩くたびに足元の雲が心地よい音を立てる。
しばらく歩いていると、
どこからか耳に心地よい、
サラサラという澄んだ水音が聞こえてきた。
音に導かれるように雲の小道を抜けると、
すちは思わず足を止めた。
そこには、
雲の切れ間から流れ落ちる小さな滝があった。
滝壺から続く川の水は透き通るように青く、
驚いたことに、空に輝く満天の星々がまるで本物の宝石のように水面に映り込んでいる。
現世では決して見ることのできない、
息をのむほど神秘的な光景だった。
🍵「きれいだ……」
すちがその美しさにうっとりと見惚れていた、
その時。
川のほとりに、一人の少女が水面近くの岩に座っているのが目に留まった。
透き通るような金色の髪が、
星の光を反射してきらきらと輝いている。
その幻想的な佇まいと圧倒的な美しさに、
すちはドクンと胸を高鳴らせ、
思わず息をのんだ。
サラサラと流れる星の川のほとりで、すちの足音が聞こえたのだろうか。
その金髪の少女は、
ゆっくりとこちらを振り返った。
すちより少し年下、
高校か中学生くらいに見える女の子。
その顔立ちを真正面から捉えた瞬間、
すちは再び息をのんだ。
彼女の瞳は、
夜空の星々をそのまま溶かし込んだかのような、美しい金色をしていた。
金色の瞳と、まっすぐに目が合う。
突然のことにすちが硬直していると、
少女は怒る風でもなく、
少しはにかんで悪戯っぽく微笑んだ。
👑「ーーー君も…死んじゃったの?」
鈴が転がるような声で、
澄んでいる声がすちに訪ねかけた。
現世ではタブーとされるような重い言葉が、
天国の澄んだ空気の中では、
まるで
「今日も良い天気だね」
と挨拶するかのように軽く響く。
🍵「あ、えっと……うん。そう、なんだよね…」
すちは頭を掻きながら、なんとかそれだけを答えた。
自分の頭の上に浮かぶ光輪が、
なんだか急に恥ずかしくなって、そわそわと動かしてしまう。
少女はそんなすちの様子をじっと見つめると、
星が映る川面から視線をすちへと移し、
トコトコと軽い足取りで近づいてきた。
👑「やっぱり!だって初めてみたもん!
私はね、ちょっと前にここに来たんだ。」
👑「君の…名前は?」
彼女の屈託のない笑顔と柔らかな雰囲気に、
すちの張り詰めていた肩の力が、
不思議と少しずつ抜けていくのを感じていた。
コメント
1件
うわあ、この第3話、めちゃくちゃ良かったです……! 特に「星の川」の描写が美しくて、思わず息を呑みました。空に星が輝いて、そのまま水面に映り込んでるなんて、天国の神秘が一気に伝わってきました。すちくんが選択肢で悩む気持ちもすごく分かるし、あの金髪の少女が「君も…死んじゃったの?」って聞いてくるシーン、重い言葉なのに自然で、この世界観ならではだなあとじんわり来ました。続きが気になります!