私はただの女子高生。物語を書くのが好き。
名前は鈴原風花。ある日友達にこう言われたの。
『風花の物語ってただの妄想でなんの気持ちが込められてるかわかんないし面白くない。』
自分の物語を見せた人はみんな褒めてくれてやりがいがあったけど、友達の一言ですべての自信がなくなった。
ずっと死にたい。どうして生まれて来たんだろ…そう考えることが多くなった。
私は物語を書くこと以外すべてのことがうまくいかなくて挫折してたけど、物語をまともに書けない自分はもう取り柄がなく、ただの能力のない人間でしかなかった。
だから、私は…自殺した。
「ここは…。どこ?」
暖かくて涼しく、小鳥が歌っている。
ここは、天国なのかな。地獄なのかな…。友達は悲しかったかな…。
目を開けるとそこには王子様みたいな格好をしている男の子がいた。
「姫!こんなところにいたのか…。心配させるなよ!」
ひ、め?ここは夢なの?
とりあえず男の子についていった。
大きなお城があって、そこの中に案内された。
一つの部屋の前に来ると男性がこちらに向かってきた。
「アイリ!心配したんだぞ…!」
「ごめんなさい…?」
私が今いる世界は地獄でも天国でもない。そう錯覚した。
ここは…私の作った物語の世界だ。
《1話終了》
コメント
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ほよぉ?(・o・) ↑すごすぎて魂飛んでる人ww