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走れ!恋する者達!!

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走れ!恋する者達!!

1 - 第1話

♥

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2024年11月18日

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_青空の下、”変人ワンツー”という異名が付くほどの変人2人が向かい合う。



「司くん、どうしたんだい急に呼び出したりなんかして。」



遡ること10分前。


類は司から『話があるから屋上に来てほしい。』とあまり彼らしくない真面目な文章が送られてきた。不思議に思うも、彼のことだからまた何かに悩んでいるのだろうとすぐさま承諾の返事を送ったのだ。


そして、今に至る。



「ああ、少しな……」


「ショーについてかな?確かに今回の君の役は少しだけ難易度がアップしている。しかも、君は一役ではなく何役かあるね。あまり君が何役か分けて演技をすることは少ない。そう考えると、やはり役を減らした方が良かったかな…?君も慣れないことで頭が働かないだろう。それに…」


「あー!!違う違う!!ショーのことじゃないんだ」


「ショーのことじゃない…?」


彼がショー以外の事に悩むだなんて珍しい。


それなら、咲希くんやピアノの事だったり…


「なら、一体どうしたんだい?僕に出来ることならなんだってするよ。」


「……なら、類」


真剣な眼差しに変わる。


「オレが今から言うことを、真剣に聞いてくれるか?」


「え?う、うん…そりゃもちろん……」


司は何かを決意したかのように息を呑む。






「神代類!!!!!!!!!!!!」



「!?!」



「オレはあ!!!!!!!お前の事がああ!!!!!!!!」





「好きだぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




「………」


耳がキーンと劈く声量で……


今、なんと言った??


「はぁ……っはぁ……類!!どうだ!」


「……え?どうだって…??」


「オレの告白の返事は!!」



…告白、だって?



「うん…えっと……なんて?」


「へ?」


「いや、だから、さっきなんて言ったんだい?」


「は?」


「おまっ…は??あんなに全力で愛を叫んだというのに…!」


愛……


「はて…」


「〜〜っだから!!お前のことが好きだと!!!」


「え…?司くんが?僕のことを…?す、好…???」


「そうだ!!」


「…すまない、少しだけ待ってもらえるかな?」


「お、おう…」


今一度頭の中を整理する。


司は呆れたような、でも優しい表情でこちらをじーっと見ている。なんだかもどかしそうだ。


「……」




ダッッ



「は!?!?お、おい!類!!!?」



ガチャッ  バタンッ!!



「はぁぁぁぁ!?!?!?」




よし、とりあえず







一旦逃げよう!







「ちょ、類!待て!!なぜ逃げる!!」


「すまないね司くん、誤作動が起きたみたいだ。」


「はぁぁ!?!お前、真剣な顔で何言ってるんだ!!意味が分からん!!!」


校内を全速力で追いかけっこする変人男子高校生2人を、生徒達は皆、驚いた表情をして目で追う。




「あ!類じゃ〜ん!!なにしてんのそんなに爆速で走って!」


ひとまず司とは距離を遠ざけられて休憩をしようと足を止めると、そこにいたのはピンク髪の昔馴染みだった。


「やあ、瑞希。すまないね、今は司くんから逃げているんだ。」



「るいぃ”ーー!!!!!」



「うわ、何してんのほんとに笑」


「瑞希、匿ってくれないかな?」


「無理でーす。てか、ボクに構ってたら追いつかれちゃうよ〜?なんで逃げてんのかわかんないけど。」


「ああ、じゃあまた後で」


「おいー!!!類ーー!!!!」




「(司くん、思っていたより速いししつこいな……)」



「神代先輩…?」


「おや、青柳くん……と、東雲くん。こんにちは」



次に出会ったのは可愛い2人の後輩達だ。1人は少しだけ尖っているオレンジ髪の子、もう一人はしっかり者の青髪の子。


「うげ、話しかけんなっつったのに…」


「こら、彰人。…こんにちは、神代先輩。そんなに急がれてどうしたんですか?」


「いやー、少し匿ってほしくてねえ…?事情は後から…いや、話せないかも」


「は??」


困ったように言うと、そりゃあ彰人も冬弥も困惑した顔を見せる。



「類ーー!!どこだーーー!!!」



「ひっ、司くんだ…彼もしつこいなあ」


「?司先輩がどうかしたんですか?」


「おい冬弥、巻き込まれる前に逃げるぞ 」


「何を言ってるんだい??もう巻き込んでるのさ」


「はぁ”ぁぁ……ホンットにこの馬鹿達はもう……」


彰人は完全に呆れきっているようだ。冬弥は頭にクエスチョンマークを浮かべて首を傾げている。


「とにかく2人で僕を隠してくれないかな?」


「嫌です。」


「神代先輩がお困りであれば力になります…!」


「ふふふ、青柳くんは優しいねえ、誰かさんと違って。」


「おい、喧嘩売ってんのか」


わざとらしく彰人を見つめると、その言葉と視線の意味を分かっている彼はこちらを睨む。


「ふふ、冗談、」


「いた!!見つけたぞ類!!!」


「う……… 」


そう叫んだ司に指を指される。


「後輩達に助けを求めるだなんて…卑怯だぞ!!!観念しろぉー!!!」


またもや司が全速力でこちらに向かってきた。


「すまないね東雲君達、僕はこれで失礼するよ!」


「はぁ…???」


「??」





「はぁ…そろそろ疲れてきたねえ…」


「類……?」


自信無さげな声の主は、緑髪の幼馴染だった。


「寧々。」


「類くんだー!!!」


「おや、えむくんも居るねえ」


「ちょ、えむ…!隠れてなきゃ駄目でしょ!?というか、他校なんだから校内に来ないでよね…」


寧々の後ろからひょこっと顔を出したのは、明るいピンク色の他校の友人。


「え〜!寧々ちゃんはあたしと会うの嫌…?」


「ちがっ…そ、そうじゃないけど、駄目なものは駄目なの!」


「…て、類は何そんなニヤニヤしてんの…?」


「ん〜?ふふ、」


微笑ましいなあと思って。だなんて言ったら怒るだろう。


「て、てか、類はなんでそんなに急いでるの…?」


「ほえ?類くんお急ぎ中?」


「そうなんだ、実は司くんに追いかけられていてね?しくしく…怖いよお……」


「類くん、しょぼしょぼ〜なの…?司くんはごわごわー!!ってしてる…??」


えむ語を理解できる人は少ないが、少なくともワンダショのメンバーは理解が出来る。


「どういう状況かよく分かんないけど…司がなんかしたの?」


「そうなんだよ。」


「…ふ〜ん?じゃあ……ね、えむ。」


「ほえ?なあに寧々ちゃん!」


寧々は耳貸して、というとえむとコソコソ話し出す。本当に小さい声で話していて、類には全く聞こえない程。


そうすれば寧々とえむは向かい合ってニヤニヤしだす。


「じゃあさ、類。」


しばらくすると、寧々はバッとこちらを見た。


「ここのロッカーに隠れてなよ。私たちが司をなんとか誤魔化すから。」


「本当かい!?助かるよ!」



このとき類は知らなかった。まさかあの2人があんな計画を話していたことを。




2人のすぐ後ろにあったロッカーに入ると、狭くて暗い空間が広がる。


そりゃ、180cmと男が入ったらそうなるだろう。


「寧々、えむくん、よろしくね。」


「「任せて/!!」」


ロッカーの中で少しだけ籠もる声だが、2人は聞き取ってくれたようで心強い言葉を掛けてくれる。



「るいーーー!!!!どこだーーー!!!今出てこないとナスを口に突っ込むぞ!!!!」


思わぬ言葉にひえ…と怯えるが、今見つかってはまずい。色々と。


というか、何故僕はこんなに必死になって逃げているのだろう。


「あ、寧々!!…に、えむ!?」


「司じゃん。」


「こんにちはー、司くん!!」


「お、おう……って!えむ!お前は他校だろうが!!」


平然としているえむに司が突っ込む。


「まあまあ!気にしないで〜!!」


「いや、気にするわ!!…ま、まあ良い。」


「良いんだ……」


次は司に寧々が突っ込む。その状況がおかしくて、思わず笑ってしまいそうになるのを堪える。


「ああ、そうだ。お前たち、類を見ていないか?」


「類?うーん…見てないけどな。」


「見てないよ〜!!」


「そうか……すまないな、ありがとう。よし!!絶対に捕まえてやるぞ、待ってろよ類!!!!」


そうして司がまた廊下の方を向き、走り出そうと助走をつける。


「あ、司。」


「む?」


寧々が呼び止めると、司がピタリと止まってまた寧々達の方を向く。


「背中にほこり、ついてるよ。」


「ホントだ〜!」


「むっ!!本当か!?」


「そのままにしてて、取ったげる。 」


そうすると、寧々が司の後ろに回る。


「すまないな……こんなのだったから類に逃げられてしまったのだろうか……」


ブツブツと司が呟き出す。


「…えむ、いくよ。」


「は〜い!!」


え??何が??何を???



ガチャッ



「え」


ロッカーの扉をえむに開けられる。すると暗い空間に光が差し、司と目が合う。



「!?る、」


「ふんっ!!!」



「どわあぁぁぁああ!?!?!?」


「え、ちょ、」


寧々が司を思いっきり突き飛ばす。


司の目の前にあったロッカーに、司は突っ込んでしまう。


ガタンッッ!


「ばいば〜い、二人とも!☆」


「一旦落ち着け、バカども。けじめついたら呼んで。」


二人はそう言うと、男子高校生2人が入ったロッカーの扉を閉めるのだった。



「は!?ちょ、寧々!?えむくん…!?」


「ど、どど、どういうことだ!?!!?」


「ちょっと司くん!近いよ!退いて!!」


「はっ!?し、仕方ないだろう狭いんだから!!」


「ひゃっ!へ、変なところを触らないでおくれよ!変態!!」


「はぁぁ!?!?//」


狭く暗いロッカーの中、二人は慌て散らかしている。


「…っ類!!!!」


「え”」


急に腕を強く掴まれた。



「もう逃げるなよ!!もう一度言う!!」


「は??」



「お前のことがぁぁあ!!!!!!!」


「ちょ、やめてくれここでは!本当に、」




「好きだぁぁああぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





その後どうなったかは、そこにいた四人しか知らない。







適当に書いたやつです。最近ほんとにしんどくて投稿頻度がゴミでごめんなさい😢


病み上がりだからと信じたい🙎🙎


ばいばい👊





この作品はいかがでしたか?

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