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飯田直樹……花蓮麻琴・飯田麻宏《いいだまひろ》の父親。
性格は一見温厚で寡黙。妻である莢にベタ惚れで莢が望む娘の誕生を楽しみにしていた。だが、男の子である麻宏が生まれ莢が悩む姿を見て、妻を苦しめる麻宏に対して増悪の気持ちを抱いていた。
麻宏と会話が少なかったのは増悪の気持ちがあったからではないかと思われる。対して麻琴であることを望んだ莢が、麻琴を可愛がっていたことから麻琴に対しては優しく接していた。
飯田莢……麻琴、麻宏の母親。娘を生み娘と過ごすことを楽しみにしていたが、息子が生まれたことに苦悩していた。
幼い麻宏が女の子みたいだと言われてからは、麻宏を麻琴として育てることに熱を入れ成長するにつれ女の子らしくなっていく姿に喜びを感じていて、ゆくゆくは手術を行い女の子にしようと考えていた。
因みに麻宏と名前を付けたのは莢の母親である三浦美代子。当初は花蓮と名付けようとしていた莢を説得し麻宏とした。
そのときは説得され男の子として育てることも考えたものの、諦めきれなかった莢は次第に手がつけれなくなり美代子を悩ませた。
美代子が亡くなってからは莢を止める人がいなくなったことで、麻琴を女の子にする行動に拍車が掛かった。
西尾達行……麻宏の従兄弟。母親である西尾暁美は莢の姉にあたる。
西尾家は不動産経営をしておりそれなりに資産家で、暁美から甘やかされて育った達行は自分の思い通りにならないことにぶつかると癇癪を起こす傾向がある。半面、父親である西尾真の言葉は絶対だったので、上の人に逆らわない面も持ち合わせる。
見た目は女の子で性格も従順だった麻琴を欲望のはけ口にするなど、下に見たものに対しての扱いは酷いが、普段は優しく接するなどしてそれに気付かせない天性のずる賢さも持っている。
麻琴にその性格を見抜かれた後は立場が逆転し、麻琴の為に従順に従っている。
今回は理沙との結婚を控え麻琴との関係が崩れることを恐れたことによる行動。結婚したいというよりは、今まで通り自分を見ていてほしいという欲求が強い。
天霧理沙……達行の婚約者。達行の趣味である野球観戦観客席で理沙が話し掛けたことが切っ掛けで付き合いが始まったが、実際は偶然ではない。
麻琴がマッチングサイトで達行のプロフィールを使用し相手を募集。理沙を探し出し、麻琴の審査に合格した後二人は意気投合。事前に打ち合わせを重ねて今がある。
達行のことを愛しているとは言うが、それは彼の立場やお金を含めて。自分の求める生活の為に麻琴と結託し婚約、そして結婚へと着々と進んでいる。
麻琴のアドバイスを受けつつ持ち前の頭のよさで達行の手綱を上手く取りつつある。強かで、慎重な性格な彼女のことを麻琴は気に入っていて、「理沙お姉ちゃん」と親しみを込め呼んでいる。そんな麻琴のことを気に入っている理沙も「麻琴」と呼び可愛がっている。
相手のためを思って伝える言葉は、そっと優しく自分の中から取り出して渡すの。
あなたは優しい人。だから自分にも優しくしてあげて。
次回
『優しい気持ちは優しく取り出すの』