(……ハァ,ハァ,なんなんだ…この感覚、なんか気持ちが高まるような、モヤモヤするような、)
昨日の夜からそう、何かに締め付けられるような、飲み込まれるような…そんな感覚が体を伝い、そして一番面倒なのが…
(ゥ、オエ,)
吐き気が止まらない、流石に部下の前で吐くのは嫌なため、休みを入れたが、1日では終わらなさそう……そんなことを考えていると、部屋のドアが勢い良く開く
(いたぞ、捕まえろ)
やっぱりそう、敵の薬か力かにかかってたんだ…まぁ、博士の実験も関わってるだろうけど、今はそんなことどうでも良い、とにかく逃げるか、殺すかしないと…そう思い、無理やり雷を操り、敵を倒す、が、上手く操れず、僕も爆発に巻き込まれる…
(うわ、何事だ!?)
と言う部下の声を最後に、意識を失う…
次に目を覚ますと、公子の声が聞こえる
(ん…こう…し?)
(起きた?)
(何が、起きて、なんで君がいる…)
(弱ってるね、声が震えてるし、片言だ、)
(……)
そう、体も動かないし、頭も痛い、吐き気も続いている、正直、喋るのも少しキツイ
(……ゥ,ッ,ケホケホ)
(あ、大丈夫?すごい高熱だったぞ…)
(ハァ,ハァ,へい、き…)
(嘘つき、涙目だぞ、)
(ねぇ、公子、、キツイ)
(ふふ、やっと本心言ってくれたね、水やゼリーとか持ってきたから、食べて、あと、冷えピタもあるよ )
(冷えピタ?)
(え…マジ?わからないの?)
(何それ…)
(頭を冷やす物、熱を引いたときや、熱中症になった時にみんなつけたりするんだよ、)
(僕の時代、タオル…てか、熱も風も、熱中症も引いたことない…)
(そっか…とりあえず、つけるよ)
冷たい、落ち着く、体の熱が抜けていくような感覚がする、
(……気持ちいい…)
(良かった、やっぱ散兵でも熱を引いたら素直になるんだね)
(……)
公子の声、今まで仕事の時しか話してなかったから、良く聞いてなかったけど、落ち着く声をしていて…声を聞いてると…眠気が襲って…くる…
(…こ…し)
(大丈夫、側で見守っとくよ、一人にしないから安心して眠って)
そんな言葉を聞いた後、体の力が抜け、意識を失う、そして…
(はぁ、魘されてるな、やっぱ散兵キツイのかな…)
散兵が眠ってからと言うもの、ずっと魘されてる、好きな人が苦しんでるのを見るのは辛い、いつも強がっている散兵のこう言う一面、少し可愛さを感じるが、これは流石に苦しそうだ…
(……一人に、しないで…丹羽…おいて、いかないで、)
(丹羽…散兵と関わりがあるのかな、とりあえず、お粥作っとこう)
(は、ハァ,ハァ,)
(落ち着くのでござる、)
(その声、丹、羽?)
(すまない、お主を一人にさせてしまって、だが、拙者はお主を一人にさせる気はなかった、それだけは分かってて欲しいでござる…)
(え、あ、待って、お願い、丹羽!丹羽!!)
こ
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