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「もうお昼かぁ」
そう言って私は辺りを見回す。
この国、日本の中でも田舎中の田舎である天宮にある私の店。
“魔法店・兎”
まぁ、魔法店って言っても、ただの田舎にある服飾店なんだけど。
かと言って、こんなに来ないのはおかしい気がする。
前のお客さんからもう一周間たっている。
このままでは、生活すら危うい。
「ここには、居ないのかなぁ。魔法を求める人。」
いなければいないでいいのだ。
また次の土地へ行くから。
でも・・・。
「もう少しだけ、待ってみるか。」
あの人との約束。
果たさないわけにはいかない。
「ここに、いるはずなんだけど。」
ここは、魔法店 兎。
悩み事を、服で、なりたい自分に変えてあげることで解決する店。
本日も、悩める貴方を、待っています。