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このお話は文豪ストレイドッグスBEAST
第4巻までのネタバレを含みます
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BEAST織i田i作視点
俺は此の前、飲み屋で太宰治と云う男に出会った。
その太宰と云う男は、俺の〝友人〟らしい。
だが俺はその事を知らない。
会ったことも無ければ、名前も初めて聞いたのだ。
俺はその太宰と云う男が騙していると思った。
太宰は俺の事を「織田作」と呼ぶ。
何だその渾名は。と思うが、何故か呼ばれたような記憶もある。
そして、太宰の声も、不思議な事に聞き馴染みのある声だった。
この男は一体何者なのだろうか。
ーー
それから数日経った頃の話だった。
その太宰が死 んだという情報が、探偵社に流れて来た。
俺はその時、安堵した。でも少しだけ、何故か途端に悲しくなった。
…折角だから彼奴の墓参りにでも行くか。
なぁ太宰。お前は本当に不思議な奴だ。
初対面のはずなのに、嫌いなはずなのに。
この込み上げてくる感情は何なんだ。
教えてくれ。俺の〝友人〟よ。