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太宰と云う名の他人

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太宰と云う名の他人

1 - 第1話

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17

2024年08月01日

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⚠️⚠️

このお話は文豪ストレイドッグスBEAST

第4巻までのネタバレを含みます

⚠️⚠️

BEAST織i田i作視点

俺は此の前、飲み屋で太宰治と云う男に出会った。

その太宰と云う男は、俺の〝友人〟らしい。

だが俺はその事を知らない。

会ったことも無ければ、名前も初めて聞いたのだ。

俺はその太宰と云う男が騙していると思った。

太宰は俺の事を「織田作」と呼ぶ。

何だその渾名は。と思うが、何故か呼ばれたような記憶もある。

そして、太宰の声も、不思議な事に聞き馴染みのある声だった。

この男は一体何者なのだろうか。

ーー

それから数日経った頃の話だった。

その太宰が死 んだという情報が、探偵社に流れて来た。

俺はその時、安堵した。でも少しだけ、何故か途端に悲しくなった。

…折角だから彼奴の墓参りにでも行くか。

なぁ太宰。お前は本当に不思議な奴だ。

初対面のはずなのに、嫌いなはずなのに。

この込み上げてくる感情は何なんだ。

教えてくれ。俺の〝友人〟よ。

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