テラーノベル
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『はぁ…』
いつもより心なしか少し重たい朝を迎えた。
時刻は…それなり。
今日はたしか撮影がない日だ。
それだけ、マシなのかもしれない。
だからいつもよりもっと寝てもよかったのかもだけど。
今日も黒いままの画面に目を落とす。
『『おはよう』』
ただそれだけ、今日も送った。
正直冷たいかもなって思ってるけど、今から変えても意味ないなって。
画面は伏せて、そのままギシリと響くベッドを下りた。
今日も同じ、いつもの日だ。
ご飯を焼いているとき、ポケットから音が鳴った。
ふと目を落とした時にはもう見えなかったが
きっとおらふくん、なのだろう。
いつも彼が起きるのはこの時間だから。
ご飯を置いた。
スマホを手に取って、光る画面に焦点を合わせる。
「「おはよう!」」
朝から今日も元気な返事。
俺もこの時間に起きたならそんな元気が出るのだろうか ?
考えても意味がないとそのまま軽く流して
時に押されながら玄関から外へ出た。
『…行ってきます』
中へ入った。
今日も相変わらず声が飛び交う白い壁。
俺、やっぱこの消毒液の匂い苦手なんだよな…。
ただただ、名前を呼ばれる時を待った。
もう、別につまんないとか思わなくなった。
俺は大人になれたのかな ?
[おんりーさん、3番へどうぞ。]
もう何度目かは忘れた。
だけど、…。
なのに、今日は足が重いまま。
椅子に座る。
また、ギシリと鳴った。
それと同時に目の前で口が開いた。
[最近、どうですか?]
『…まぁ、普通です』
[寝れてますか?]
『…はい』
[…そう、ですか。]
重たい空気が漂い流れ続けた。
嫌な予感はしてたんだ、
[また、悪くなってますね]
[脂っこいものとかは、避けてください。]
『…、わかりました。』
嫌なことだけ聞いて、
部屋を出た。
それと同時にスマホを開いた。
別に連絡する気はないんだけど。
「「どっか外食いかん?」」
1件、それだけがぽつりと表示された。
外食…きっと焼肉だろう。
おらふくんのことだから。
『『ごめん、│』』
消した。
『……、』
『『わかった、行こ│』』
結局またそう打って青いボタンを押した。
君とのメッセージが今日も更新された。
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つーぴ
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コメント
1件
うわあ…冒頭の「今日も黒いままの画面」からして、胸が締め付けられました。朝の挨拶の温度差も切ないけど、病院で「また悪くなってますね」って言われるシーン、すごくリアルで苦しかったです。それでもおらふくんからの誘いに「わかった」って返す最後の選択、強がりなのか弱さなのか…読んでるこっちも複雑な気持ちになりました。続きが気になります。