ガラガラ …
保先「あら ?桃華ちゃんじゃない !」
保先「久々ねぇ … あれから大丈夫かしら ?」
保健の先生は私の事情を全て知っている 。
若いし美人だし優しい 。私とは大違い 。
桃華「まぁね … 大丈夫ですよ」
椅子に座り 、下を向くと保健の先生は覗き込んできた 。
保先「なんかあったのね ?何かあったの ?」
桃華「__実は」
保先「あら 、そうなの ?」
保先「大丈夫 、私は秘密にするからその件は秘密にしてあげるわ」
桃華「…うん 、でも悪気があったわけじゃないの 。」
桃華「持ってるまんまだと余計怒られるかなって 、怖くなっちゃって」
桃華「そしたら 、クラスメイトにだる絡みされました」
保健の先生は笑っている 。
何が面白いのかわからず 、首を傾けると保健の先生は口を開き
保先「お互い様ね」
と笑っていた 。
ガラガラッ 、ピシャンッ
と保健室の扉が勢いよく開いた 。
ヒロト「 … 桃華」
ヒロト(KM♂)⤵
桃華「 … 何?」
腕と足を組み 、ヒロトを睨むように見る 。
ヒロトは気まずそうに 、私に近づきこう言った 。
ヒロト「べ 、別にわざとそんな … ふざけようとしたんじゃなくて … 」
と言い訳をし始めた 。呆れた 。
桃華「はぁ … 、ねぇ男ならさ 、そんなこと言わず謝ることとか出来ないわけ ?」
思わず言ってしまった 。
桃華「 … で ?謝れる ?」
ヒロト「 … ごめん」
桃華「ん 。いーよ 。」
保先「桃華ちゃんも言うことあるんじゃない ?」
と笑顔で言う先生 。
桃華「はい …… 、私もごめん 。」
ヒロト「いや 、お前は悪くないからいい … 」
ヒロト「 … んじゃ !またな 。」
と保健室を出る 。
保先「走らないでよー !」
と叫ぶが 、ヒロトには聞こえていないみたい 。
ヒロト 、本当は良い奴なんだけどだる絡みが嫌なんだよな 。
下校は後輩の海と帰った 。
海がどうしても帰りたいって 。かまちょが 。
海「見てください 、先輩 !」
海が指さす方を見ると 、海が広がっていた 。
だから私は夏が好きだ 。
海に近い私達の所は 、夏の時海が綺麗だから 。
海「 … ん ?」
海がめを細める 。
私も眼鏡をかけ 、海の方を見る 。
すると 、小学3年生くらいの女の子が海に入ろうとしている 。
あの身長だと 、溺れそうだ 。
海「桃華先輩 … 鞄おねしゃす 、!」
そう言い 、鞄を投げ捨て海に走っていく海 。
私も鞄を持ち 、後を追う 。
桃華「はぁ … 、海ーー !?」
だいぶ奥まで行ったようだ 。
海の名前は かい と読む 。うみ だったら紛らわしいからね …
ってそれどころじゃない 、2人がいない 。
奥から女の子を抱えた海が来る 。
桃華「海 … !」
海を砂浜に引きずっていき 、口の中に入っている海水を出す 。
そうすると 、海は咳き込み目を開ける 。
海「 … 桃華先輩 、?女の子は … 」
と起き上がろうとするが 、海は足を怪我していて起き上がれない 。
桃華「いるよ … ちゃんと … 大丈夫 … 」
桃華「あんたが大丈夫じゃないんだから … 自分の心配しなよ 、!」
女の子を海に見せると 、海は微笑み眠ってしまった 。
桃華「ん′′も~ッ … !」
女の子はとても軽かったから 、抱っこしたが 、
海は中学一年生だから当然重い 。
海をおんぶし 、女の子を抱っこし … フラフラしながら海の家に向かう 。
ピンポ-ン …
海母「はーい ?」
桃華「海さん届けに来ました … 」
海母「あら … !?何があったの … ?」
桃華「海さん … この女の子が溺れていたので 、助けに行ってくれて … 」
桃華「でも 、思ったより深かったっぽくて … 疲れて寝ちゃってしまいました 。」
海母「そうなの … ありがとうねももかちゃん … !」
桃華「はい … ッぅ 、」
急にフラフラしてしまって 、倒れ込んでしまった 。
何か声が聞こえるが聞こえなかった 。
_い ?_先輩 !
海「桃華先輩ッ !」
桃華「ッは … ?海 … !無事 !?怪我は … 」
海「だだだッ !大丈夫ッ … ス / 」
少し顔が赤なっている彼の頬を触る 。
安心した 、何故だろう 。
別にだる絡みしてくるだけだから … なんとも思わない 。なんならだるいなって思ってるくらいなのに …
なんだろうこの感情は __
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