もう戻る事の無い日々に
終わりを告げようと
一礼をした。
無理矢理、
何事も無かったかのように
振る舞う僕と
何事も無かったかのように
毎日を過ごす君。
くしゃくしゃの笑顔で笑っていた
君を見ていたら
なんだか悔しくて涙した。
あの笑顔を守れなかった…
そう呟いた僕の隣で
何も言わずにそっと
頭を撫でてくれた親友。
頑張ったね、お前は偉いよって
そんな言葉をかけてくれた。
涙が止まらなかった。
あの日あの出来事がなかったら
君には出会えなかったし
むしろあの出来事があって
君の事を知ることが出来て
僕は幸せだと思った。
好きの気持ちがすれ違っただけで
何一つ変わらないんだもんね。
変わったのはお互い
もう他人になっしまっただけ。
ただ、それだけ。
出会う前の僕達に戻ったんだよね。
でもね。
僕は辛いんだ。
君ともう話す事ができないのだから
終わり