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青い監獄のクリスマス
はじめまして ~ ~ !!
初投稿 & 凪玲です !!
設定
凪玲は付き合ってる感じ !!
時空は、ネオ・エゴイストのイングランド辺り !! + クリスマス !!
それではれっつご ~ !!
クリスマスが近づくにつれ、青い監獄内に少しだけ華やかな空気が漂い始めた。
外には雪が舞うが、選手たちの視線はサッカーにしか向いていない。
その中で、玲王と千切は急速に仲良くなっていった。
「なぁ 、玲王 。さっきのフォーメーションなんだけどさ ~ ~ 」千切が無邪気に声をかける。玲王はそれにすぐに答え、「俺も気になってたんだわ っ !!」と笑った。まるで、何の気もなく。
その様子を見ていた凪は、目を細めて、ただ一言。「はぁ …」
その言葉にすべてを込めるかのように、凪は深く息を吐いた。
玲王と千切がどうしても、少し気に食わなかった。
「なんだよ、お前ら …」凪は小さく呟く。
めんどくさそうに、肩をすくめながら歩み寄る。
「玲王、お前、千切とばっかりいるけど、何が楽しいわけ ?」
玲王は少し驚いたように凪を見つめ、言葉を返す。「別に 、ただの友達だよ 。」
その返事を聞いた凪は、軽く目を細めて、少しだけ口元を歪めた。「… ホントに ??」
「うん。」玲王はその答えをあっさりと口にするが、凪はそのまま無駄に歩きながら言う 。「へぇ ~ ~ 。ま、どうでもいいけどさ 。」
だけどその背中には、玲王が気づかない微妙なひっかかりがあった 。
凪の気持ちはまだ整理できていないようだった … 。
その後も、千切と玲王はよく一緒に食事をしたり、ふたりで話していることが増えていった。
凪はそのたびに、少しだけイライラとした気持ちが募る。
千切と玲王が一緒にいるところを見るたび、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われた。
ある日、凪は思わずそれを口にしてしまう。「なんで千切とばっかり一緒にいるんだよ。お前、俺といるときよりも楽しそうじゃん。」
凪は、少しだけ冷たく言った。
だが、その声には何とも言えない感情が込められていた。
玲王はその言葉に少し驚き、きょとんとした表情で凪を見つめた。
「別に、楽しんでるわけじゃないよ。ただ話が合うからさ。」
「そう?」凪は少し肩をすくめて、まるで気にしないように言った。
しかしその口調の裏には、玲王に対する不満が隠れているのは明らかだった。
「まぁ、ど ~ でもいいけど。」
玲王はそんな凪に何かを感じ取り、少し不安そうに言う。「凪、何かお前の気に障った?」
「いや、気にしてないから。」
凪は再び肩をすくめる。
だがその目には、玲王に何かを言わせようとする圧が込められていた。
「でも…」玲王は言葉を続けようとしたが、凪がそれを遮るように、めんどくさそうに言う。
「いいから、俺には関係ない。千切と仲良くしてろよ。」
その言葉に、玲王はますます不安げな顔を見せるが、凪はその顔を見ないふりをして、その場を立ち去った。
その背中を見送る玲王の心は、少しだけ冷たく感じられた。凪の言葉が、頭の中でぐるぐると回り続ける。
何かが、おかしい。
その後、凪は玲王との関係がますますぎこちなくなったことに気づいていた。
玲王が千切と過ごしている時間が増えるたびに、凪の気持ちはさらにすれ違っていった。
自分でもどうしてこんなに焦っているのか、理解できない。
だが、感情が暴走するのを抑えられない。
ある晩、クリスマスの飾り付けが始まった青い監獄内で、凪はまた玲王と千切が一緒にいるのを見かけた。
その時、凪の心は完全に爆発した。
「玲王。」凪は、感情を抑えきれずに、わざと冷たく声をかける。
「お前、また千切と一緒か。」
玲王は驚き、少し戸惑いながらも、「うん、でも別に ___ 。」
「別にって、なんだよ。」凪は言葉を遮り、少しだけ息をついた。
だが、その口調には、怒りと焦りが混ざっていた。
「お前、千切と楽しそうにしてんなよ。」
玲王はその言葉にすぐ反応する。
「だから、楽しんでるわけじゃないって。お前が心配することじゃないだろ。」
「心配?ふーん。」凪は不敵な笑みを浮かべるが、その目には冷たいものがあった。
「じゃ、なんでそんなに千切と一緒にいたいんだよ?」
玲王はその質問に、一瞬言葉を詰まらせる。「…お前には関係ないだろ?」
「関係あるだろ、俺はお前と付き合ってんだから。」凪の声には、普段の柔らかさはなく、冷徹で鋭い言葉だけが響く。
「千切と仲良くしてると、なんか気に食わないんだよ。」
玲王は凪の目を見つめ、その言葉に驚きつつも、真剣に答えた。
「お前、まさか俺が浮気してるとか思ってんのか?」
「は?」凪は一瞬目を見開くが、すぐに冷笑を浮かべる。
「別に、浮気なんかしてるなんて思ってないよ。でも、俺の目の前で千切と楽しそうにしないでよ、気分悪い。」
その言葉に、玲王の表情は少しだけ硬くなる。「凪…」
「お前が浮気するわけないって分かってるけど、でも気になって仕方ないんだよ。」
凪はそのまま、無意識に胸の中の焦りをぶつけるように、言葉を続けた。
「何で千切とそんなに仲良くなるんだよ、なんで俺がいるのに他の奴と話すんだよ。」
玲王はその言葉に、一瞬言葉を失った。
どこか深く傷ついたような顔をして、しばらく黙っていたが、やがて静かに口を開く。「お前が心配することじゃないだろ、そんなことで…」
凪はその言葉に、何かが引っかかっているのを感じた。
「じゃあ、お前は俺の気持ちなんか分かんねないよね。」
玲王はゆっくりと息を吐き、目を逸らしながらも、「ごめん。」とだけ言った。
だがその声には、どこか冷たさがこもっていた。