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道標

1 - 第1話

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2023年09月09日

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「…みことちゃん、久しぶり」

俺は墓石に声を掛ける

「また俺のイラストバズったんだよ?あとみことちゃんの好きそうなカフェも見つけちゃった」

「それと最近またらんらんが女声講座やってて、俺だけ前受けてなかったから1番酷くて…」

もう居ない人に話しかけるのは余り良くないこと。それでも聞いて欲しいから…でも今日は

「…ごめんねみことちゃん。そいえば今日用事があったんだった。綺麗にしてから帰るからね。」

『すちくん?』

一瞬振り返りそうになった。だってだってあの声は____

あの声は他でもないみことちゃんだったから。

今すぐにでも振り返って抱きしめたい。

今すぐ振り返って話したい。

今すぐに振り返って顔を見たい。

今すぐにでも振り返りたい。

だけどそれはありえないから。

もう居ないんだから。

きっと今のは幻聴。

だから____

『あぁっ!?ちょっすちくん!!帰らんといて?…てか待って?これって俺の声聞こえてるんやろか…?』

「…みことちゃん?」

『わぁやった!!すちくんに聞こえてたんや!!じゃあなんでずっと前向いとるんやろ?こっち見てや』

思わず声に出してしまった

何度も幻聴聞いたら普通反応するでしょ

でもどうせ俺の妄想とか俺のせいで異常をきたしてるだけだから。

ホンモノはもう居ないから…

そう思うことにしてたのに

ガバッ

「!?」

不意に背中になにか乗った

『もーすちくん無視せんといて?俺悲しくなるんやけど。』

ホンモノだ。声もこの温もりも匂いも全部全部。

もう二度と感じることの出来ないと思っていたのに

「…みこ、と…ちゃ、ん?」

『そうだよみことだよ。 』

「本、当にみ…こと、ちゃん…?」

『本当やからすちくん泣かんといて?』

「…泣いてな、んて…無い、から」

『大丈夫やで?俺以外見とらんし』

そう言われて緊張の糸が切れたように泣き喚いた。

しばらく泣いてから、みことちゃんと一緒に向かった。

大きな大病院。

広くて静かなそこに無機質な機械音が響いていた。

ピーッピーッ

命の終わりを告げる鐘の音

眠るように息を引き取った青年は笑っていた。

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