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高層ビルの中、厳かで冷たい雰囲気が漂う会議室。テーブルには上層部が集まっている。その中でもひときわ威圧感を放つのが、白髪と鋭い目を持つ男、アグラヒトだ。
アグラヒトは静かに書類を整理しながら、話し始める。
「さて、五条悟が封印された今、我々の計画の第一段階は成功した。」
他の上層部員たちがざわつく。
「しかし、五条がいなくなったことで呪霊の勢いが増す可能性があるのでは?」
「封印後の対応をどうするか、方針を明らかにすべきです。」
アグラヒトは冷ややかな目で周囲を見回し、ため息をつく。
「心配しすぎだ。次の段階では我々が主導権を握る。それに、絡繰門には追加の機能がある。」
一人の上層部員が恐る恐る質問する。
「追加の機能…ですか?」
アグラヒトは薄く笑いながら答える。
「五条悟の術式をコピーし、上層部で利用できるようにする仕組みだ。最強の力は、もはや個人のものではない。」
一方その頃、山本麹と七海建人は封印についての情報を集めるため、奔走していた。二人は上層部の動きを探るべく、呪術師たちのネットワークを活用する。
山本:「アグラヒトって名前、最近よく聞くけど、どんな奴なんだろう?」
七海:「上層部の中でも特に謎めいた存在だ。彼が何を考えているか分かる者はほとんどいない。」
山本:「…でもさ、そんな奴が五条さんを封印する計画を仕切ってたってこと?」
七海:「その可能性が高い。アグラヒトが封印計画の黒幕だ。」
山本は拳を握り、悔しそうに地面を見つめる。
「五条さんを封印しただけじゃなく、さらに悪いことを企んでるんじゃないのか?」
七海:「その通りだ。だから、我々はまずアグラヒトについての情報を手に入れなければならない。」
再び場面は上層部の会議室。会議が終わった後、アグラヒトは一人で立ち去る。彼が向かったのは、秘密の研究施設だった。
施設の奥には巨大な装置があり、絡繰門から抽出されたエネルギーが流れ込んでいる。その前で、アグラヒトは一人ごちる。
「封印は始まりにすぎない。五条悟を封じただけでは、この世界の秩序は変わらない。」
彼の背後に現れる謎の人物。黒いフードを被った影が静かに話しかける。
「アグラヒト様、計画は順調ですか?」
アグラヒト:「もちろんだ。だが、油断はするな。山本麹とその仲間たちが動き出している。」
フードの男:「奴らを排除しますか?」
アグラヒトはふと笑みを浮かべる。
「いや、まだいい。彼らの動きを観察するのも悪くない。」