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ガチャ、と扉が開いたのはそれから少ししてからのこと。扉をあけて怒鳴ることもなく何も口を開かないまま如月さんは部屋に入ってきた。


「あの。」

「命は……生意気だから買った。」

「え……?」



「命は自分が思うことを口に出してくれるから……感情に素直なやつだから…だから僕はお前を買った。だから生意気言わないなんて……もう言うな。」




やっと口を動かしたと思ったら如月さんは俯きながら私を抱きしめた。その力はとても強くて、だけどどこか震えていた。


「如月さ…」

「名前で……呼べ。」



「えっと…且功(かついさ)さん……?」

「且功でいい。敬語を使えなんて言ったけど、お前はお前らしくいてくれればいい。好きなようにして過ごせ。出ていきたければ出ていけばいい。逃げたければ逃げればいい。だけど……僕はお前が何度逃げようとも必ず追いかけて捕まえる。手に入れて見せる。絶対に逃がさないからな……。」



「私の……好きにしていいの……?私は遠慮なんてしないよ。本当に逃げちゃうよ。」


「命(いのち)ある限り……それがお前のモットーだろ。それなら僕は何が何でも手離さない。今からが……これからが僕たちの始まりだ。」



そう言うと且功はうれしそうに、幸せそうに笑った。今まで一度も見なかった且功の笑顔。子供のような幸せそうな笑顔。




「やっと笑顔…見られた。」

「う、うるさい。僕だって笑うさ。」


「別に悪いなんて言ってないよ。」

「笑うのは……お前の前だけだからな。誰にも言うなよ。

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