僕はベッドに横たわる。
若井と涼ちゃんが買い物してきてくれたみたいで、冷えピタを貼ってくれる。
藤澤「元貴。食欲はある?なにか作ろうか?」
元貴「んーん。大丈夫。」
若井「プリンいるか?」
元貴「…プリンは食べる。」
すると若井は、はいあーんと口元にスプーンを持ってくる。
元貴「いや、自分で食べられるから!」
若井「いいからいいから。」
僕はされるがまま若井にプリンを食べさせて貰う。もういい歳なのに、小さい子供みたいで恥ずかしい。なんか少し屈辱…。
涼ちゃんはそんな俺たちをニコニコしながらみてる。
藤澤「こういったらダメかもだけど、熱出してる時の元貴って可愛いよねぇ。」
そういって頭を撫でてくれる。涼ちゃんの手のひらおっきくて気持ちいい。僕は涼ちゃんと手をとって頬にスリスリする。
涼ちゃんはびっくりした顔の後、元貴かわいい〜!といってハグしてくる。少しだけ苦しい。
涼ちゃんばかりずるいと若井も来て、ぎゅーとしてくる。2人の体温があったかくてとても安心する。
元貴「2人とも僕のせいで今日の仕事穴開けてごめんね…。」
僕がしょんぼりしながら言うと、2人がわしゃわしゃと頭を撫でてくる。
若井「仕事なんて今は忘れな。俺たちで出来ることはするし、なんとでもなるよ。」
藤澤「元貴は本当に頑張り屋さんだねぇ。でも自分のこともちゃんと大事にしてあげないとダメだよ?」
2人ともすごく優しい。自分で気を張って、全部全部自分でやろうとしてた。でも僕にはこんなに心強いメンバーが2人もいるじゃないか。
これからはもう少し頼ってみようかな。
目頭が熱くなるのを抑え俺は笑っていう。
元貴「2人ともありがとう!若井も涼ちゃんも大好き!!」
そういって照れくさくなって布団の中に隠れる。
藤澤「え!?元貴今のもう1回言って!?かわいい!!」
若井「素直な元貴珍しい。録音するわ。」
2人は外から何かしらわーわー言っている。2人の賑やかな声を聞いていると安心してなんだか一気に眠くなる。僕はうとうとと眠りについた。
side 滉斗
藤澤「元貴寝ちゃったね。」
若井「うん。最近眠れてなかったみたいだから、少しでも寝てもらおう。」
寝顔が子供のようでとても愛らしい。
俺は、スヤスヤと寝ている元貴の頭をなで頬にキスをする。
それをみた涼ちゃんも、若井ずるい!僕も!と反対の頬にキスを落とす。
元貴早く良くなってね。俺も涼ちゃんも元貴の事が大好きだよ。
俺たちは元貴を起こさないようにそっと寝室を後にした。
fin.
コメント
2件
やっさしいぃ✨いいお話✨ 穏やかで素敵です⤴️