テラーノベル
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犯人は立て籠って居る。警察の説得も虚しく個室サウナにて人質十人を盾にしては身代金を要求していた。
「寄生獣としての謝罪の貢が少ないぞ。女子供が金を用意しろ」
首都は大パニック、新一は現場の近くで身動きの取れない……特攻隊とテレビの生中継LIVEが緊迫な雰囲気だった。
「こんな時、ミギーがいたら……不穏分子め」
マスメディアと野次馬の群がる都内某所の目撃者達が固唾を飲んで見守っていた。
「文章~助けてくれ!!」
「啓司、水頂戴??」
スマホの電源はOFF……沈黙がテレパシーの水星の通信にて今日も賑やかに楽しく行われる。
「100%【それ】」
「フミアキ、XXXシヨ!!」
「終われ」
「文章が寝たらどんなシンパシーをするんだ?」
大日本人は救われた。
毎日が天國、A街から神の国に成る。
スーパーライトな日常と金だけ心配な未来、一年後は二十作の希望作品。
「ミギー!! 頼む、生き残った細胞やDNAは居ないのか……」
「突入セヨ!!」
機動隊が黒崎を取り押さえる、怒濤の逮捕劇! 皆が安堵した、事件は解決したー
「良かった……犯罪なんて文章を使えば良い、啓司。画像と気から学べ!」
容疑者は連行される。ミギーの声がしたー
ヒサシブリ、カワラナイネ
新一は帰り道、あの日と同じ学生時代の面影のまま、右手の人差し指を翳す。
「ミギー、覚えてるか? ずっと話したかったんだ。俺は一生元気だよ」
就寝前、電気を消してベッドの中で会話する。ぽかぽかの布団が暖かい……
「全て私が悪かった。君には最高な人生を送ってほしい、最後のテレパシーだ」
全部、本当の事だった。高校のクラスメイトの死も、修学旅行の夜会も、景和とBとの想い出もー
「Bも含め、我々パラサイトは眠りに着いた。人間のブレーキの役割も一先ず終わった。寄生獣の末路だ」
「寄生獣、か。皆の住み処が無くなっていく。神様からの啓告だ、俺等も悪い」
「その通りだ。君とは掛け替えの無い思い出が出来たよ。長生きしろよ。さぁ始めるぞ、啓司との最高なテレパシーを」
胸が痛む。話したい事なんて山程ある!
「君が寝たら記憶は全て失われる。今この時も、戦いの記録も過去も、一切の思考回路は消える」
目を閉じて声を聞く、ミギー。行っちまうのか!?
「待ってくれ、そんなの酷すぎる! 俺、耐えられないよ」
「忘れるんだ。明日も詩を書け、私達は全員息絶える、それが正しい進化」
ミギー! もっと話したかった……親友だろ!?
太陽が昇り朝が来る。
春の到来が快く体を起き上がらせたー
「……」
全て終わった、のか。余生は続く。どこまでも……
「忘れる訳無いだろう、馬鹿野郎!!」
新一は涙を浸す。
A街は明るい。風邪の引かない爽やかなNO.1の都市ー
俺は鞄を背に歩き出す。過去も現在も未来も抱えたまま、あるがまま。
どこかでアイツの声がする。
「……」
また話そうか、シンイチ……。
ズットイッショニイヨ