※暴言注意です。
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_触れたい。触れたい。
その横顔や、白く細い指先に。
_触れたい。触れたい。
でも私が触れてしまったら君は灰となって、 この楽しい日常が、また君と出会ってない日常に戻ってしまう。
_触れたい。触れたい。
嗚呼、どうしよう。今すぐ泣き出してしまいそうだ。
_触れたい。触れたい。
私は、私は、この体が大嫌いだ!!
もっと、普通に生まれていたら、君に触れられていて、私の世界は、もっと、ずっと、色付いて。
不幸だ。何が幸運だ。
あの時の私を殴ってやりたい。今すぐ消えちゃえ、消えちゃえ、この世からいなくなれ!!!
「…大丈夫?顔色悪いけど、何かあった?話聞くよ」
「!」
優しくて、いつも見ていて、愛おしい。
横顔と、白く細い指先と。何より。
私に喋りかけてくれる、あの日常が。
「大丈夫だよ。でもごめん、私、君の事ずっと嫌いだったの。」
「……え?」
「ずっと嫌いだった。…っだから、もう喋りかけないでね。」
「ちょ、ちょっと!」
君に嘘を話し終わった瞬間、駆け出した。
_世界を救えるような優しさを持っている君は、 私の隣など、きっと似合わない。
幸運で。不幸で。そんな大嫌いな私が、
心から愛した君へ。
最後まで自分勝手な私を君は許さなくて良い。
辛くなったから、離れるなんて、臆病な私を。
優しい君は、優しいから、私を許さなくて良い。
【完】
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長くなってしまい、申し訳ありません…
これにて、「幸運で。不幸で。」完結となります!
最後見てくれて、ありがとうございました!
コメント
7件
時間がめちゃ出来たので見に来ました!! めちゃくちゃ良かったです!!!! 苦しい力に日常が狂わされる。 そんな少女が恋をする。 凄く綺麗にナレーションや心情が 語られてるのが特に良いです!!! やはり、凄い人って凄く沢山居ますね… 一次創作の 次作も楽しみに待ってます!!!!
泣ける😭
フハハ八八ノヽノヽノヽノ \(?