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うあー大好き過ぎます!!!ケンカしてもラブラブタボちょん、ありがたい!!!
社長室の灯りが落とされる。
薄暗い空間の中で、ターボーの腕がちょんまげの背中に回った。
「……まだ怒ってるか?」
額が触れたまま、低い声。
「少しだけ」
「正直だな」
「でも…」
胸元を掴む。
「好きの方が、ずっと大きい」
その一言で、ターボーの呼吸が乱れた。
「お前、そういうこと平気で言うよな」
「平気じゃないよ」
心臓がうるさい。
キスが落ちてくる。 さっきよりも深く、長く、ゆっくりと。
三日間触れられなかった分を埋めるみたいに、何度も唇を重ねる。
指が髪を梳く。背中を撫でる。 優しいのに、離す気がない抱きしめ方。
「太輔」
「なに?」
「不安にさせて悪かった」
こんな声、ずるい。
「…キャバクラの子より僕の方が可愛い?」
言った瞬間、後悔する。
でもターボーは即答だった。
「比べる対象にすらならない」
真っ直ぐな目。
「俺が欲しいのは、お前だけだ」
喉が詰まる。
もう意地も嫉妬も、どうでもよくなってくる。
「隆弘、もっと……」
無意識にそう言ってしまって、顔が熱くなる。
「もっと?」
意地悪く聞き返すくせに、抱き寄せる力は優しい。
「甘やかして…?」
一瞬の沈黙。
それから、深く息を吐く音。
「今日は、甘やかすって決めてる」
そのままソファに座るターボーの膝の上に向かい合わせで乗せられる。
触れ方が柔らかい。大切に扱われてるのが分かる。
「太輔は俺のだって、ちゃんと分かるようにする」
額、頬、唇へと落ちるキス。
「それに、俺はお前のだ」
その言葉の方が、何より強い。
ぎゅっと抱きつく。
「……三日、長かった」
「俺は三年くらいに感じた」
くすっと笑う。
こんなふうに笑い合えるなら、もう大丈夫だ。
やがて社長室を出て、二人でターボーのマンションへ向かう。
夜風が冷たいのに、指はしっかり絡められて暖かさを感じる。エレベーターの中でも、離れない。
「そんなにくっつかなくても」
「三日分だよ」
「…可愛いな」
部屋に向かい、ドアが閉まると同時にまた抱きしめられる。
靴も脱ぎきらないまま、玄関でキス。
ゆっくり、溶けるみたいな時間。
焦らない。急がない。 確かめ合うみたいに、何度も触れる。
「太輔」
低い声で名前を呼ばれるたび、胸が甘くなる。
「好きだ」
「…僕の方が好きだよ」
「張り合うな」
笑いながら、もう一度キス。
やがてベッドに倒れ込む。
腕の中に包まれて、髪を撫でられて。
激しいというより、ずっと抱きしめられている感覚。
「もう、不安になるな」
「…努力する」
「不安になったら言え。俺が全部消す」
その言葉が、何より安心する。
夜はゆっくり更けていく。
触れて、抱きしめて、名前を呼び合って。
何度も「好きだ」と言われて、何度も言い返して。
甘い空気のまま、やがて呼吸が落ち着く。
朝。
カーテンの隙間から光が差す。
隣には、まだ眠るターボー。いつもは先に起きるのに。
腕はしっかり腰に回されたまま。少し動くと、抱きしめる力が強まる。
「…どこ行く」
寝ぼけ声。
「どこも行かないよ」
「ならいい」
目も開けないまま、額にキス。
「今日、休む」
「社長がそれ言っていいの?」
「いい。太輔優先」
胸がきゅっとなる。
「もう昨日いっぱい甘やかしてもらったよ」
「まだ足りない」
目を開けて、真っ直ぐ見つめられる。
「これからは、毎日ちゃんと好きって言う」
「…言わなくても分かるよ」
「言う。お前が不安にならないように」
朝のキスは、夜より優しい。
「太輔」
「なに?」
「俺はお前じゃなきゃダメだ」
その言葉はもう疑わなくていい。
ちょんまげは笑ってターボーの胸に顔を埋める。
「知ってる」
絡めた指は、もうほどけない。
朝になっても、甘いまま。
喧嘩の名残はどこにもない。
あるのはただ、離れたくないって気持ちだけだった。
END
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Xはじめました→@iw_ta_cho