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父であろう男に連れられ少女は、遊園地に来た。そしたら変なおじさんたちが少女の腕を引っ張り、少女を連れ去ろうとした。男は生まれつき体が弱く、走れなかった。いや、何故それを知っているのだろう?掴まれた腕が痛む。痛覚もあるようだ。 そして、名前を呼ばれた。
「ヴェール!!!」
と、必死そうに。夢の中の少女なのに私の名前を呼ばれたようだ。少女は、
「パパァ!!!」
と必死に足をバタバタさせている。そしてすぐさま口を塞がれてしまい。男は咳込し始め、その場に倒れ込んでしまった。
車の中で大泣きしている少女に一人の少年が話しかける。というか少しキレている。 大きく溜息をつく少年はどこか誰かに似ている気がした。雰囲気的にはアンシェリーとキャルティールの中間くらいか?涙目になってる私を慰めるかのような顔になり。私はもっと大泣きしてしまった。すると少年は「うるさい 」と言わんばかりの顔でこちらを見つめる。少女は「え?」と声を漏らした。さっきまで慰めるかのような顔の少年が次は般若のような顔に変わっている。すると少年は少女に近づいて小さな声で。
「出たい?」
と囁いた。まるで自分もここから出たい一身にも聞こえるような顔で。少女はすぐさま「出たい!」と言いたかったが。少年はどこか寂しそうな顔でこちらを見つめて「しー」と小さな息を漏らした。少女は頷き少年は。
「合図を送ったら出て」
と言った。 そして少女は、頷いた。少年は「いいこ」と悪魔的な笑みを浮かべた。しかし、どこか寂しげな気もした。「じゃあ行くぞ?」という目の合図で少女は隠れる。すると少年は、今までの言動から考えられない叫び声を上げ。コロコロ地面を転がっていた。そして、連れ去った男の一人が「なんだ!!!」と言ってトランクを開ける。少年は持っていたナイフで縄を切り。ナイフをくるっと回して男の首に押し当て。
「今だっ!!!」
と叫んだ。すると、少女は箱から飛び出すと男の隙を着き外へ出る。しかし、もう1人の男が少女を捕まえ。少年も、ナイフを首に当てていた男に地面に投げられ押さえつけられてしまう。少年の舌打ちの音と共に。
「やりなさい」
という女の人の声が聞こえる。女の人は奥の馬車から降りてき。そして大量の銃声と共に少年と少女を抑えていた男たちが血を散らして倒れていく。少年はクスリと笑いながら倒れかけている男を蹴り飛ばしスタッと着地する。少女は顔から落ちそうになるも少年に首根っこを捕まれ下ろされる。「やりなさい」と言った声の主は。
「ごめんね、キャル」
という。キャル?いや、私の知っているキャルはもう少し女々しいはずだ。どういうことだろう。私は暗殺者になった時の記憶が無い。生まれた時からファミリーに入っていたものだと思っていた。少女は、首を軽く抑えながら。
「誰?」
という。すると女の人は、銃をホルダーにしまい。
「君こそ誰?」
と言って少女を真っ直ぐみる。少女の名前?私と関係あるのかな……。いや、あったとして。私は父親に会えるのだろうか?少女は、少し口を固く結ぶが。女の人を信用しようとしているのか、スカートをぎゅっと掴んで。
「ヴェール」
と言った。私ではないのか……。いや、でもあの時の感覚は……。女の人は顎を手で抑え何かを考えている。そして、なにか思いついたのか、左手を右手で叩き。
「ねぇ君、うちで働かない?キャルもいいよね?」
とキャルをチラッと見て言う。キャルも頭を掻きながら「あぁもぉ!!!」と漏らし。
「言っても聞かねぇんだろ?」
と女の人を睨んだ後「こいつがいいならいいけど?」と吐き捨て。女の人が降りてきた馬車に乗った。そして女の人は「どうする?」というような顔で少女を見る。すると少女は今にも泣きそうな顔で。
「パパに会いたい」
と言って女の人の裾を引っ張る。そして女の人は胸を張って
「じゃぁ私が探してあげる!」
という。するとキャルは「どうせ部下に探させるんだろ?」と言って女の人を蹴る。この女の人、結局誰なのだろうか。
「アンシェリー?」
と言って私はびっくりする。この女がアンシェリー???私の師匠の!?昔はこんなに威厳が……
「馬鹿の一つ覚えのような事を言うなよー」
と言うキャルの声に。あ、無かったんだ。と悟る。そしてキャルはまた「はあ」と漏らし。
「この子の名前……どうするの?」
とアンシェリーに聞く。これがもし私なら……
「そうねぇ……」
もし私なら、私の過去がっ!!!
「あ!!!」
と声とともに女の人はクラッカーを取り出しパンッと鳴らした音と共に
「フィヴェール・テイリー!」
と言った。そう……フィヴェール・テイリーとは、私の名前だ。そして暗い部屋に閉じ込められるまでは、多分。僕は、僕を保てていた。そう僕はここで。私を創り上げた。