続きです
だいぶ放置しちゃってました…。
『まだあンのかよォォォ!?』
『て言うか手前早く下ろしやがれ!!』
「あーごめんごめん。ついね、サイズ感が丁度良くて!」
「ま、重いけど!」
『ンだと手前!?』
太宰は中也を降ろす。
「あ、また紙。」
【恋人っぽい事をしないと出れない部屋】
『は?無理。』
「わかるけどさ、そこまで拒絶しなくてもよくない?」
『誰が手前なんかとそんな事するかよ。』
「そんな事って、今更じゃない? 」
『は?』
「だってぇ、ハグもしたし、キスもしたし。」
「なんなら私のテクで中也を_」
『あ゛あ゛!!//五月蝿え!五月蝿え!///』
『兎に角厭だっての!!!』
『つーか、恋人っぽい事って何だよ……、』
「確かにこれ迄と比べると随分曖昧だね。」
「片っ端からやれってことかな?」
『だったら尚更無理に決まってンだろ。』
「じゃあどうするの?」
『それはっ、……。』
暫く沈黙が続く。
「……。」
『…、何だよ。』
太宰は中也を見つめると、帽子を取り、
『ちょっ、返せ!!』
頭を撫でた。
『なっ……!///』
『触んじゃねぇ!!!//』
中也は太宰の腕を振り払う。
「痛いじゃないか。」
『急に何しやがる!?』
「何って、恋人っぽい事。」
「まあ、扉は開いていないようだけど。」
「却説、次はどうしようか。」
「あっ!」
太宰は何か思いついたような顔をした。
「中也一寸手貸して。 」
『厭に決まってんだろ。 』
「ありがとー。」
太宰は中也の声を無視し、手をとって手袋を外すと手を繋いだ。勿論恋人繋ぎで。
「んー、これも開かないかー。て言うか中也、手…笑、小さいねっ笑」
『ンだとぉ!?さっさと離しやがれ!!』
中也は太宰の手を振りほどく。
『先刻から全然開かねぇじゃねぇかよ!!』
『そんな適当な事して開くわけねぇのに、巫山戯てんのか!?』
「至って真面目だよ。先刻も云っただろう?早くこの部屋を脱出するべきだって。ちゃんと考えているに決まっているじゃないか。 」
「そう私に文句を云う中也は何か考えでもあるの?」
『……、』
「黙り込んじゃって、じゃあ質問の仕方を変えよう。中也の思う恋人っぽい事って何?」
『そりゃあ、……な、まえで呼び合ったり…、だ、だいすきとかあ…あぃ……し…てるって云ったり……。』
中也の喋る声は段々と小さくなり、最終的には太宰から奪い返した帽子を深く被り、下を向いていた。
数秒の沈黙の後、中也ははっとした様に顔を上げ、云った。
『べっ、別に俺がやりてぇとか手前にやって欲しいとかじゃないからな!!!//』
「ぷっ、www私何も云ってないけど?ww」
「それにしても、幼稚だなーって。」
「云ってる事も、そんな事で顔赤くするのも。さすが小学生。」
『あ゛あ゛!?俺は小学生じゃねえ!!!大人だ! 』
「じゃあ、自分で云った事実行できるね?」
「だって大人だもんねぇ?」
『……っ、』
「あれ?できない?やっぱり中也は子供だったか。そうだよね。ただ言葉を云うだけの事ができないんだもんねぇ。」
『…、挑発か?もう俺は乗らねぇぜ。』
「つまんないの。」
「じゃあ、やらないと先刻迄の事森さん達に教えちゃうよ。」
『はあ!?巫山戯んなよ!絶対にやめろ!!』
「なら、やるよね?」
『わかったよ!!絶対教えるなよ!?』
「勿論。私は約束は守る。」
「(ちょろ。笑)」
『……、お、治……だ、い…すき……あっ、あ、あ…いし、てる………。』
中也は顔を真っ赤に染め、俯く。
そこへ太宰が中也の耳元に近付き、
「私もだよ中也。愛してるよ。」
囁くように云った。
中也の身体は驚く程に震えた。
『は……?てめっ…は……?//』
「あれれ〜笑顔真っ赤〜!笑」
「嘘に決まってるでしょ?何照れちゃってんのー?」
『照れてねぇ!!』
「はいはい、もう流石に扉開いてるんじゃない?ほら。」
『過去一最悪だった…、』
「えー何?キスとかの方が良かったって事?」
『五月蝿え!!///ちっげぇよ!!』
『何莫迦な事云ってやがる!?///』
『開いたんだからさっさとでるぞ!!』
中也は扉を開けた。
しかし、まだ部屋が続いていた。
『何時になったら終わるんだよぉ……、』
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記念って訳でもないですが、この小説のワンシーンを漫画で描いたのをあげる予定なので是非見たいと思った方は見てくださいm(_ _)m
コメント
20件
か、可愛い、、( ´ཫ` )
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙(((( ちゅ、ちゅうやぁ!君って奴はぁ! なんだよその可愛さは!連れ去りたi(((殴 だざむぅぅぅ!いいぞもっとやr((( 最高です……( ´ཫ` )👍🏻