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一歌たちの組んだバンドは俺が住んでいる街にも聞こえてきた。一歌たちはLeo/needというバンドを組んでいるらしい。
きっと小さい頃からの努力のおかげだ。
それに比べて俺はどうだ。
引っ越してからは毎日のように蹴られ、殴られ、無茶苦茶に高い成績を強いられた。
母親だけではなく父親にも責められた。
俺はあいつらみたいに努力なんてできないから。
「嘘、だろ」
俺は私立の名門学校から、退学を言い渡された。
理由は、学費が払えなくなったことと、成績を基準まで満たせなかったことだ。
探すと神山高校という高校はまだ入学者を募集しているらしい。
俺は、思いがけないことであの街に帰ることになってしまった。
「俺のクラスは1のAか」
俺のクラスには変わり者がいるらしい。
教室に入るときに聞こえてきた。
確か、暁山瑞希とかいう名前だっけ。
俺は自分の信念を突き通せるのはすごいと思う。
風紀委員は白石杏という人。
なぜギャルが風紀委員になったのだろうか。
まぁ、どうせ無職の俺には関係のないことだが。
休み時間。
2年生の教室の前を通ったら運悪く司兄に見つかった。
「む、そこの1年ちょっと止まれ」
(…え)
「身だしなみが乱れているぞ!」
「あー、すみません。」
「よしっ、これで完璧だな!」
「あ、じゃあ失礼します。」
「あ、おい!待てっ!名前を聞かせてくれっ!」
「なんでですか。」
「上級生として一年生の名前はすべて覚えたいからな!」
「…翠音りおんです」
「そうか!…ん?そういえば咲希たちの友人にそんな名前がいたような。よく思い出せ俺!」
「失礼します。」
…司兄が物忘れ激しい人で良かった。