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あの日から月日が経った。
俺は、今、薬などには一切手をつけていない。
若井も、涼ちゃんも。
一番身近な存在で一番好きな心の拠り所。
「あ、元貴〜、料理手伝って!」
相変わらずキッチンは混沌状態だが、
「涼ちゃんさ、最近料理の腕上がった?」
若井が嬉しそうに尋ねる。
あぁ、普通の日常ってこんなにも
繊細で儚くて、幸せなんだなって。
また、薬に頼らなくてもいいように。
この2人が味方に居てくれさえすれば。
俺は今日もまた歩いてゆく。
「ありがとう」
ふと口にした言葉は嘘ではなかったはずだ。
その証拠に、微笑んだ2人がいる。
また、自分を無くさないように。
明日が来るように。
水が流れるかのように。
また、この2人がいるように。
3人でMrs.GREEN APPLEなように。
また、俺たち以外の2人のように。
『ありがとう』