茈百
バタフライバース
ぐろぐろ
百side
ねぇ、茈。
俺、最初から茈が1番だったよ。
蜘蛛の巣がちらつく暗闇の部屋の中、大きくなった腹を撫でながら心の中でつぶやく。
茈のために、活動頑張ったんだよ。
茈が活動しやすいように、メンバーとも仲良くしてたんだよ。
…なんて、茈に言っても伝わんないか。
視界が霞んだ。
百side
茈「あのさ、俺、百のことが、その…恋愛として、好き。」
久々に一緒に遊んだ日の帰り、急に茈が俺に言った。
百「へ、?」
茈「…付き合って、くださいっ…」
そう言って頭を下げる茈。
普段と違って初々しくてかわいい。
百「…何の動画、?(笑)」
茈「違ッ」
百「嘘だとしても無理だよ~?メンバーなんだから(笑)」
嬉しかった。
俺も好きだし。
ただ、メンバーだから。
活動があるから。
恋愛なんてしてられない。
別に茈が告ってきたのが悪い、なんて言ってないよ?
…いやまぁ、ちょっとというかだいぶ困るけど。
茈「…ッごめん、」
百「んーん、で、これなんの企画?(笑)」
きっと茈は本気。
そんなこと察した上で俺は突き放す。
グループのために。
─茈の為に。
茈「…お前の反応おもんねぇから動画にすんのはやめとく、 」
百「そ(笑)」
涙目になった茈がそっぽを向いて呟いた。
ごめんね。茈。
…ここで、断ってなければ、あんなことにはならなかったのだろうか。
その後は至って普段通り。
いやあの雰囲気引きずるのとか最悪だけど。
茈「んじゃ、瑞はここよろしく」
瑞「はいよー」
深夜の作業部屋。
いろいろ仕事が重なっていることもあり、全員が集合している。
茈「ごめん、百さ、○○さんとこの件について話してきてもらってもいい?」
ほとんど無音の空間に茈の声が響いた。
百「良いけど…今?」
茈「…できればなるはやで頼む。今上がってるらしいから。」
百「おけおけ~行ってくるわ~」
こんなギリギリに言うなんて珍しいな~なんて思いながら人間なんだからミスぐらいあるよな、と思い🎼の作業部屋を抜けた。
百「はい!ありがとうございました~!」
話し合いも無事終わり、通話から抜ける。
いい感じだ。
百「…あれ、」
🎼の作業部屋に戻ると、誰もいなかった。
百「まったく~疲れて皆落ちちゃったのかな、?」
最近忙しいししょうがない、と思いつつチャットで一言くらい残してくれてもいいんじゃないか、と心の中で愚痴る。
百「資料だけ貼って今日は俺も落ちるか~」
明日は朝早くから企業さんと会議だ。
もう3時前。少しは寝ておいたほうがいいだろう。
軽いメッセージと共に資料を乗せ、作業部屋を後にした。
百「…ん~、…」
目覚ましの音が頭にびんびんと響く。
もう8時だ。
百「…ふぅ、」
二度寝したい気持ちを抑えて企業さんとの打ち合わせに向かった。
帰り道、久々の外を少しだけ楽しもうとコンビニへ向かった。
軽く欲しいものを買いながら、赫の家にでも行こうか、と思考をめぐらす。
百「あ、大丈夫です。」
袋を断ってレジを後にした。
きちんとマイバッグ持ち歩いてるのでね。
百「…赫っちゃぁん、?」
合鍵を使って勝手に家に入っても誰もいない。
百「ん~LI○Eも既読つかないし…」
『家居るね。ご飯持ってきたから一緒に食べよ。』
(送信 15分前)
まあいいや、お邪魔しま~す。
百「…え、?」
家に入ると部屋は散らかっており、赫の部屋とは思えなかった。
百「…、!」
床には赤いシミが出来ている。
百「…え、?」
通報、しないとっ、!
?「何しようとしてんの、」
スマホを操作しようとした手を上に持ち上げられる。
反射的に後ろを振り向くと、
百「…なん、で、?」
茈「こっちのセリフ。」
服を真っ赤に染めた茈が突っ立っていた。
茈「まさかこんなとこまで来るとは思わなかったわ(笑)」
百「…赫っちゃんは、?(震)」
もしかしたら茈も被害者で、混乱しているだけかもしれない。
なんて淡い希望は、
茈「〝まだ〟生きてるよ(狂 笑)」
茈の手に握られている太い縄を見た後、シャボン玉のように消えていった。
百「…や、やだ、来ないでッ、!(震)」
近づいてくる茈が怖い。
こんなこと、思ったこと無かったのに。
茈「ちょっとだけ寝てろ(笑顔)」
百「へ、」
一瞬、いつもの茈が見れたかと思った。
だがそんなことに意味なんてなくて。
百「あ゙ッ(倒)」
茈から何か大きなもので殴られて気を失った。
百「…っ、(起)」
体が痛い。
それもそのはず、コンクリートの床に何も敷かずに寝かされていたのだから。
百「…、!赫ッ!!」
立ち上がろうと前を向くと赫らしき人影が前に倒れているのが見えた。
体の痛みなんて考えもせずに赫の傍まで走る。
百「赫ッ、赫っ、!!(涙目)」
何度も呼びかけるが返事は無い。
百「…、!(泣)」
足元を見ると血溜まりができていた。
百「赫、…、?」
それが赫のものだと思いたくなくて。
百「…赫、起きて?(泣)」
体を必死に揺さぶる。
…息があるような気がした。
?「…何してんの」
聞き覚えのある声が脳に響く。
普段なら安心するはずのメンバーの声。
百「茈ッ…!(泣)」
茈「そんな怖がられたら傷つくんですけど(笑)」
赫の体を抱き寄せて茈から距離をとる。
…そんなことしても意味が無いのはわかっ ている。
でも何もしない、なんて出来なかった。
茈「生きてるよ、まだ。」
百「…知ってる」
茈「…」
茈の言うことを信じることしか出来ない。
百「お願いッ、赫はっ…、…俺が代わりに何でもするからぁっ、…(泣)」
どうしたらいいのか分からなくて必死に茈に懇願する。
自分でも分かるくらい今の俺は情緒が不安定だ。
茈「…別に俺は赫にもう何もしねぇよ。」
百「っ…!」
なら、どうにか止血して、急いで病院に…!
茈「百に食ってもらうんだから。」
百「…は、?」
むずすぎて死にそう。
そもそもバタフライバースを使うシチュがわかんない()
前後編に分けます
コメント
4件
見るの遅れました! わわ、まじで好きすぎる……( ´ཫ`) この、🌸くんが蜘蛛に気づいてないあたりがもぉー(◜¬◝ ) 難しいのに書いてくださってありがとうございますm(_ _)m 後編楽しみに待ってます(っ ॑꒳ ॑c)
バタフラバース見るの初めてで中々掴めてないのですが、とりあえず神作品だという事は分かります!✨ 🌸くんに🍍くんを食べてもらうのが不思議です…