毎日パソコンの情報の世界と向き合う日々。
黒の組織と言われる人達に主に仕事を頼まれる。
国家機密情報だとか、FBIの情報だとか、私には興味の無い事ばかり。
私は、この世に産まれた時から戸籍の無い人間だ。だからこそ、組織には都合の良い人間という事だ。
常に死と隣り合わせ。
其れが私の日常。
情報の為なら、体だって使う。俗に言うハニトラというもの。何度其れで切り抜けて来たか分からない。
そんな今日、銀髪の長い髪の男、ジンに、”バーボンの素性を調べてくれ”と言われた。
バーボン、会った事が無いからこそ、都合が良いのだろう。会って情報を引き出せと言いたいんだろう。
「ジン、素性を調べて何があるんですか。」
「彼奴はきな臭い。だから調べろ。」
とんだ理不尽な上司である。ジンの私情でも挟んでいるのではないかと思う。私は深々と溜息を付いて、黒の組織と呼ばれるだけある全身黒ずくめのジンに「分かりました、出来る限りの事はします」と伝える。ジンは傍にあった灰皿に煙草を押し付け、長い銀髪を靡かせ部屋を出て行った。
さて、そのバーボンと、どう接点を持とう。
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