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🦈「ねえ、らんくん。」
こさめに名を呼ばれ、俺は顔を向ける。
🦈「もしもさ、もしもなんだけど、…こさとこの日常から抜け出さない?って言われたららんくんはうんって言うの?」
予想なんてできない唐突な質問に俺は少し悩む。
🌸「…多分、…いや、そうだね。ついて行くよ。」
この日常から抜け出せるものならば、抜け出してみたい。
けれどこれがもしこさめに悪影響をもたらすのならば避けたい。
まあ、もしもの話か。
🦈「そっかぁぁっ、んへへ ニヘ わかった。じゃあそうなるまでは…例えギリギリでも生きてて欲しいな。」
一体、こさめには何が見えているのだろうか。
🌸「それがこさめの願いならば、受け取ってはおくよ。」
🦈「うん!その返事で充分こさは嬉しい!」
これで嬉しいだなんて、どうかしている。けれど俺もどうかしているのだからお互い様にしておこうか。
🦈「らんく~ん。」
「はいっ…これ。」
こさめは何を突然、植えてある鮮やかな紫色の花を俺に差し出した。
🌸「…これは…アキメネス…?」
🦈「へぇ、流石だね。正解です!んふっ」
🌸「花は…好きだからな…。」
アキメネス…か、確か花言葉って…。
🌸「…ありがとう、こさめ。」
🦈「ニコッでっしょー!!ん、さて、そろそろ時間だからこさは教室戻るけれど、らんくんはどうする?」
🌸「う~、戻るよ流石に。」
こさめは戻らないなんて選択を俺に与えてくれている。その事実だけでいいや。
🦈「じゃあ、はい(手差出」
俺は差し出されたほんの少し俺よりも大きく、でも細い手を握り返した。希望の意をこめて、なんてな。