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僕は今、 いちご狩りに来ていた。唐突って思ったでしょ?実は学校の行事で、1日HRという名のクラスで遊ぶイベントが開催されている。その一環で僕たちのクラスは いちご狩りに来ていた。
「はぁ……」
僕は思わずため息を着く。
(この場に○○もいれば良かったのに……)
「るぅ〜とくん!」
いきなり名前を呼ばれて驚く。振り向けばそこには莉犬がいた。
「何ため息着いてんの〜?○○がいなくて寂しい……とかぁ?」
「べ、別にそういうわけじゃ……!!」
僕は図星をつかれて思わず口ごもる。
「はははっ!!」
思わず笑う莉犬とは裏腹に、僕はもう一度大きなため息を着く。その時だった。
「やっと着いたよ〜!!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「○○……斉藤さん……?」
「るぅと!莉犬くん!」
僕が名前を呼ぶとほぼ同時に○○が僕の名前を呼ぶ。
「○○のクラスもここで いちご狩りだっだんですか?」
「そーなんです!ちょっと葉月が遅刻して遅れちゃったんですけど……笑」
その笑顔すら愛おしい。それと同時に周りの声が聞こえてくる。かわいいだの、話しかけようだの、話すのは勝手だが、何となくムカつく。
「○○、一緒に いちご狩りしませんか?」
僕がそう提案すると、○○は嬉しそうな顔で返事をした。僕は周りに軽い威嚇をする。斉藤さんも威嚇してたのか、話しかけたりしに来る人はいなかった。○○はそんな気も知らずに、美味しそうにいちごをほうばっていた。