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マッシュとレグロを追いかけ、雨羅は長年暮らしていた森と反対側の森にやって来た。
雨羅(なるほど、どうりであの森にマッシュがいないわけだ)
2人を見失った雨羅が森を歩いていると、ドッゴォォォンと大きな音が聞こえ、音のした方に目を向けると土煙が上がっていた。
雨羅「あっちか…!」
雨羅が向かった先にはこじんまりとした家があった。マッシュの家である。
ぶっ壊れているドアから中を覗くと、マッシュが
マッシュ「次ボクの家族に手を出したら、○すぞ」
と警察のブラッドを無表情で脅していた。
雨羅(はあぁぁはわあぁぁ転生させてくれてサンキュージジイ…!!!)
雨羅が1人神に感謝している間に、ブラッドがマッシュに1つの提案をしていた。
マッシュが魔法学校へ行き、〈神覚者〉になればブラッドは彼らを見逃す。
神覚者はその名の通り神に選ばれし者、世界が認めた者。神覚者となると10億もの助成金がもらえる。
マッシュは世界に認められブラッドは金品をもらう、一見Win-Winに見えるが問題がある。
『魔法学校』に行かなければ神覚者にはなれないというもの。
書き忘れていたがマッシュは雨羅と同じ魔法不全者なのだ。もちろん魔法は使えない。
しかしそんなことで諦める主人公ではなかった。
マッシュ「のった」
レグロ「正気か!?『魔法学校』じゃぞ!?」
マッシュ「大丈夫だよじいちゃん、気持ちは人一倍強いから」
レグロ「いや気持ちの問題じゃなくて!!!」
マッシュ「それに、またじいちゃんと平和に暮らしたいし」
レグロ「ホント良い子なんだから…my son…」
雨羅(この時をずっと待っていた…!!!)
今の生活をしていると、雨羅の推しキャラには絶対に会えない。なんなら普通の生活をしていてもあまり会うことはできない。
だって彼女の推しキャラは神覚者なのだから。
なので雨羅の考えた案がこれだ。
・まだイーストンに入学してないマッシュを見つける
↓
・頼み込んで一緒にイーストンへ入学する
↓
・数ヶ月経つと尋問のため魔法局へ行く
↓
・推しに会えて超Happy!!!!!!!!!!!!!!!
雨羅「(全ては僕の欲望のために!!!!!!)───しばらく様子を見ていれば…なかなか面白いね、キミ(ここで『アニメで見たまんまだねー』とか言うとさすがにヤベー奴だから一旦隠しとこ)」
マッシュ「…誰?」
雨羅「(そりゃそうじゃ!!!えーっと名前…はこのままでいいな、この世界に合う名字…『輝』だから輝いてる物…(この間わずか0.3秒))僕はアメラ・クリスタル」
自己紹介をしながら雨羅───もといアメラはすっと頬のアザを拭き取った。
ブラッド「魔法不全者…だと!?じいさんもう1人隠してやがったのか!?」
レグロ「いやマジで知らない誰この子!?」
雨羅→アメラ「えぇ、僕は魔法不全者ですが、そこのおじいさんもキノコ頭の彼も今日が初対面です」
マッシュ「だよね」
アメラ「…僕は幼い頃に家族に森に捨てられました(これは本当)。それからなんとか生きてきましたが、やっぱり学校に行きたいと思う時もあるのです(嘘に決まってんだろあんな堅苦しい場所行きたくねーよだがしかしこれも推しに会うため)」
アメラは学校が、というかルールに縛られることが大嫌いなのである。
アメラ「初対面で図々しいとは分かっています。でも…どうか、僕も一緒に魔法学校へ行かせてもらえないでしょうか」
レグロ「じゃ、じゃが君戦えるのか?魔法学校に行けば戦闘は免れんぞ」
アメラ「ご安心を、森暮らしをする中で熊や狼、魔獣とよく戦っているので。武器もありますし」
そう言うとアメラは鋭く光るナイフを見せた。
マッシュ「おぉー、カッコいい」
アメラ「お願いします…!!」
頭を下げると聞こえてきたのはブラッドの舌打ち。
ブラッド「チッ…仕方ねぇ。だが!2人の内どっちかが神覚者になってオレに金品を渡す、これが条件だ」
アメラ「ありがとうございます!!!(っしゃあァァァァァァァァ!!!!!!)」
マッシュ「よろしく、アメラちゃん」
アメラ(ウワァァァァァ名前呼ばれちゃっちゃァァァァァァ)
マッシュ「ボクはマッシュ・バーンデッド…聞いてる?」
▽アメラ は 推しへの一歩 を踏み出した !!