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“相手の考えている事が分かる魔法”

なんてものは存在しない。耳にすることなんてせいぜい眉唾物の噂が流れてくるくらいだろう。

が、しかし、ここは名門イーストン魔法学校。

神格者が選抜されるような学校なのだ。

特にオルカ寮の生徒は研究熱心な者が多く、たまに奇怪な魔法薬を創り上げてしまう。

そしてよく人にこぼす。



頭からつま先までぐっしょりと濡れてしまった為魔法で乾かす。

「で?」

一言。視線と声色で説明を要求する。しかし動揺のせいか相手から出る言葉は謝罪ばかり。



廊下で大声で謝罪されていてはやはり嫌でも注目を浴びてしまう。そこにちょうど恋人であるドット・バレットが通りかかった。

「スカシピアス?こんなとこで何やってんだよ?」

『なんか髪濡れてね?色っぽいな…』

は?

「は?」

なんだこれは。頭の上に文字が浮かび上がっている。

「ひぃ…あのぉ…実はその魔法薬…目の前の相手が何を考えているかが分かるようになる魔法薬なんです…」

と、説明(?)を残しそそくさと走り去って行ってしまった。

待て。何を考えているのかが分かる?つまり?今の色っぽいというのは?

「ドット、お前…」

そんな事考えていたのか?可愛いな。

「は?なんだよ?心配してやったのにその態度はよぉ?」

『え?俺何かした?なんでそんな怖い顔してんの??』

フッ…すまないなドット、ついうっかり表情が強ばってしまった。

「すまない。心配してくれてありがとう」

微笑みながらそう返すとドットの顔がみるみるうちに青くなっていく。

「お前、本当に大丈夫か?」

『頭がおかしくなっちまったのか…?』

心から心配してくれているんだな。本当に愛おしい。なんだこの尊い生物は。

「俺は頭がおかしくなった訳では無いぞ」

「っえ!?俺口に出てた!?」

『なんでっ!?それは頭で考えてただけなのに!?』

あ、忘れてた。脳内で考えていた事に対して返事をしてしまった。

「実は、さっきかかった魔法薬の効果が“目の前の相手が何を考えているのか分かるようになる”というものらしくてな。」

ドットが驚いたような表情をする。豆鉄砲を食ったような…だったか。

「じゃ、じゃあ、俺の考えてた事、全部分かってて…?」

『色っぽいとかも!?』

百面相のようにころころ変わる顔色を見ていると楽しい。可愛いな。

「ああ。全部分かってるぞ。」

「はっっっず」



これ以降ドットが開き直って愛情表現がどストレートになったのはまた別のお話。





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