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僕は今配信中なのだが、眠気に襲われそうだ。ほんとにまずい。 気を抜くとすぐに意識が飛んで行ってしまいそうになる。 配信中に寝るのは良くないから、そろそろ終わろうと思っているのだけど、どうしてもみんなと話したくて続けてしまう。
「それでねぇ?、えぇっとぉ…何話してたっけ僕」
『けちゃくんおねむ?ww』
『かわいすぎる😭寝てもいいからね!』
『けちち寝てもいいよ〜?』
コメント欄を見れば、寝てもいいよ、なんて言葉がちらほら流れてくる。 みんな優しいなと思い、気が抜けてしまったのか僕はそこで夢の世界へ行ってしまった。
「こいつ、寝たか…?」
けちゃおの配信を見ていたら突然声が聞こえなくなった。案の定コメント欄も騒いでいる。
『あれ?』
『寝ちゃった?w』
『あらま、これやばいか?』
どうしようどうしようとみんなが焦っているのを少し眺めた後、俺はけちゃおの配信部屋に行くことにした。
「同棲しといてよかったな」
そう独り言を呟きながら配信部屋のドアを開け、モニターに映るコメントを見る。
『え?ドア開いた?』
『けちゃくん起きて!!』
『大丈夫かな?』
心配の声で埋まっているのを見て、こいつの周りには優しい人が沢山いるのだと少し温かい気持ちになりながらも、けちゃおに声をかける。
「けちゃ?配信中やぞ?」
「んん”っ、んぅう」
「けーちゃ、寝るんやったらベッド行き?」
「んぅ…ねるぅ、」
「はいはいベッド行きますよー」
寝ると言ったけちゃをベッドまで連れていき、また配信部屋に戻る。 さっきのけちゃ可愛かったなと少しの余韻に浸り、ふにゃふにゃした顔でコメントを見る。
『えっ!ぷりちゃん!?』
『ええ!!もしかしてお泊まりですか!!』
『これはぷりけちゃてえてえ案件ですわ』
こうすることで今俺はけちゃおと同じ空間にいるということを今配信を見ているであろうアンプメンやファミリー達に見せびらかし、こいつは俺のもんやって事を分からせる。
相変わらず独占欲強いなと思いながらも、自分の口角は爆上がり。
「じゃ、けちゃお寝たし配信切るね」
じゃーなーと言い終わろうとした時、部屋の扉が開く音がした。 なんだと思い目をやると、そこには先程ベッドまで連れていったけちゃおが目を擦りながら立っていた。
「ぷいちゃ、いっしょねよーよぉ」
「うん寝るから先ベッド行っとき?」
「いっしょにいこぉ?」
「ふははっ、分かった一緒に行こーな」
「ぅんっ!」
「はぁ、ほんま可愛いやつやなお前は」
配信なんてとっくに忘れて2人きりの時にしか出さない甘々ボイスでけちゃに話しかける。 ハッと我に返りコメントを見れば、可愛いとか尊いとかぷりけちゃてえてえとか、そんな言葉で溢れていた。
「じゃあ俺はけちゃおと寝るわ、またな!おやすみー!」
配信を切りけちゃとベッドに向かい、明日ファミリー達はどんな顔をして何を言ってくるんだろうと悪戯な笑みを浮かべながら、隣で眠るけちゃを抱きしめて、俺も夢の世界へ冒険に出ようと思う。
俺の可愛い彼女が誰にも取られませんように、とキスというおまじないをかけてからね。
コメント
4件
やばいぷりけちゃ尊い🤦♀️💓
…ニヤニヤが止まりませんw