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作者のはむです。コメント貰えると踊りながら喜びます。
運がない日ってありますよね。
私も何度か、なんて日だ!って叫びたくなる日がありました。
池に片足突っ込んでザリガニに噛まれたりとか、そのあと森で足を乾かしていたら転げ落ちたりとかぐらいのことだったら笑い話で済むのですが、今回は全てが終わった後にゾッとした話をしようとおもいます。
私の家族は毎年、年始に神社へお参りに行きます。
その年も同じようにお参りに行き、その時に狐の御守りを授かりました。木製の白狐様です。
私はその時学生だったので、ペン入れに白狐様を付けていました。
友達は多い方だったと思います。白狐様にもすぐに気づいて何かしら反応をしてくれたと思うます。
その中に骨折をしている子がいたんです。
結構重度で、治りが遅く大変だ、とその子は言っていました。
ある日その子と一緒に廊下を歩いていたんです。移動教室か何かで荷物が多く、私はその子の分の教材などを持っていました。
話しながら歩いている時に、その子の声がだんだん小さくなり、言葉少なになってきたんです。
大丈夫?
そう声を掛けたときにはもう意識がなく、その子は倒れていました。
幸い、教師の方が近くにいたので応急処置は出来ました。
その子が救急車に運ばれているのを見送り、授業を受けるためにペンケースからペンを出そうとしたときでした。
白狐様が半分に欠けていたんです。
おかしい。さっき見た時はちゃんとしていた。
友人達もそれに気付き、どこやったのー?などと口々にしていました。
探そうとしたのですが、授業はもう始まっていたのでその時は諦めました。
いつのまにか欠けていた白狐様のもう半分は見つからないままです。
ただの偶然か、それとも…
私のゾッとした話はこれでおしまいです。
あまりこのように書いたことがないので、あまり上手く書けているかどうかわかりませんが、あの時の私のようにゾッとしてもらえたら嬉しいです。
人生何が起こるかわかりませんから、案外信じたもん勝ちですね。