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最近、gtの様子がおかしい気がする。いつも何も無いところに向かって喋っているし、なんだか表情が恍惚としていて、怖い。周りからは彼女が出来たんじゃないかと言う噂があるが、信じられない。
次の日、gtの身長が縮んでいた。元々182もあった筈の身長が、160くらいになっていた。1日でこんな事になるはずはないから、おかしいと思った。
今日、gtに聞いてみようと思う。最近怖くて声もかけられなかったから、ひさびに喋る気がするのは、俺だけだろうか。それでも、勇気を出さなければ、ここから先には進めない。自分なりにやってみようかな。
「gt〜」
「どうしたの?」
「最近お前なんかあった?」
「なんかってなんだよ。なんも無いよ?」
「ふーん」
なんか、寒気がしたきがする。触れて確かめても見たかったけど、異様な空気に耐えきれず、逃げるように去ることになってしまった。うぅ、なんか気持ち悪い。
絶対おかしい、変だ。違和感が抜けてくれない。俺の勘があっていれば、やっぱり誰かがgtをこんな風にしたとしか思えなかった。こんな事あるはずないし。
俺はその日の夜、gtを尾行する事にした。きっとなにか手がかりがあるはずだ。そうは言っても、何も見つからなかったら、本当に彼女が出来たとか?!有り得んなぁ。
なんとか、後をつけることに成功した。あいつは全く気付いてなかった様子だったから良かったけど、言い訳とか作っていなかったし、危なかったなぁとも思った。
窓が無作法にバァっと空いていて、不用心ダナァとも思ったけど、今回はそれで結構。そっと、窓からgtのことを探ろうと、窓から静かに覗いた。
「なんだ……これッ……!」
gtに気持ち悪い物体がベッタリと張り付いていて、きゅるきゅると謎の言葉を発している。gtもそれに嬉しそうに言葉を返す。その1連は、まるで恋人に向けるようなもので、俺は思わず吐きそうになった。
その謎の物体は、gtをベタベタと触り、ぎゅーっと抱きしめている。離そうとする様子さえ見受けられないベッタリ様で、gtもそれに恍惚とした顔で返している。
「ゔぁえッ……。」
こんなものが人間に付いているなんて信じられない。gtがこんな風になっているのを俺は絶対に見たくなかった。
俺はその時、無意識にポッケに入っていたカッターを手に、gtを助けることを決意した。あんな物に魅入られてるなんで、こいつは本当にモテモテだな……!!
そう明るく言って窓から飛び込むが、顔は全く笑っていなかった。
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