テラーノベル
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時計の針はすでに0時を回っていた
俺、トラゾー、らっだぁさんは外でダーペを探して、しにがみくんは家でダーペを待っていた。
ト「どうですか?そっちいました?」
携帯の電話越しにトラゾーが聞く
ク「いや、全然いない…本当にどこいったんだろ……」
ら「家に帰ってたらしにーが連絡くれるはずだしなぁ…」
2人とも画面越しだが、考えてることはみんな同じだ。早くダーペを見つけないと…
このまま、ダーペは消えてしまうんじゃないか
みんな同じことを思ったまま、誰をそのことを口にはしなかった
ク「引き続き手分けして探そう。何か手がかりがあったらすぐ報告」
ト&ら「「了解」」
ブツッ
ク「ふぅ……、さむ…冷えてきたな……」
俺はポケットに入れていたカイロを取り出した
何か手がかりのひとつくらい……
すると、遠くから一匹の猫が走ってきた
猫「にゃ〜」
ク「あ、この子…」
その猫には、少々見覚えがあった。
確か結構向こうの公園に住んでる野良猫だ。
ク「こんなところで会うなんて…どうしたの?……………あ、もしかして…」
俺は野良猫が走ってきた道を急いで引き返した
ダ「……っふぇくしょんっ!!」
肌寒さを感じて俺は目を覚ました。
ダ「……え、夜……?」
俺は家を出たあと色々なところを回った
ゲームセンター、駄菓子屋、空がよく見える丘、ぺいんとの 事故現場……
行きたかったところ、見て置かなければいけないところ、多分全部まわれたと思う
さすがに疲れて道中にあった公園の土管の中で休んでいたら、いつの間にか寝ていたようだ
ダ「あいつら心配してるよな………。…や、もう帰らないんだった……」
そうだ、俺は自分で決めたんだ。
これ以上ここに未練を残してはいけない。
あいつらの顔を見てはいられない。
最後は1人でここを去る。
これ以上……1人でいることを怖く感じたくない
ダ「……喉乾いたな」
俺は土管から這い出て、すぐそばにあった自販機の前へ行く。
ダ「……どれにしよ……」
ク「このコーヒー美味しいよ」
気づけば俺の肩には、クロノアの腕が巻かれていた。
ダ「っ!?」
ク「や〜っと見つけた…」
クロノアは額に汗を描きながら俺を見る。
自販機の明かりで瞳がギラついて見える、この男に夜はとても似合う
ク「こんなところで夜遊び?」
ダ「るっせぇ…俺は戻らねぇぞ」
俺はクロノアの腕を振りほどく
ク「……もしかして…、俺たちの会話聞いてた?」
ダ「………」
ク「そっか……。その反応からすると、トラゾーの仮説は大方間違いないみたいだね 」
クロノアはポケットから財布を取り出し、自動販売機の前で小銭を探し始めた
ク「喉乾いたんでしょ?何がいい?」
ダ「………温かいやつ……」
ク「おっけ〜」
ピッ、という機械音のあとに取り出し口から
ガコンッという重い音がした
ク「ほい」
クロノアは俺にホットココアを投げ渡した
ダ「…コーヒーじゃねぇのかよ。…サンキュ…」
ク「ダーペにはまだコーヒーは早いしね、それと…」
ダ「?」
何か温かいものが俺のほっぺに触れた
ダ「ふぁっ…!?」
クロノアの手がカイロごしに俺の右ほっぺを触っていた。
ク「カイロあげる。これから冷えるみたいだし」
ダ「え…お、俺を連れ帰りに来たわけじゃないのか…?」
ク「うん、そうだよ」
…意味がわからない。この男は何を考えてるんだ…??
ク「そのカイロ、後でダーペが直接絶対返しに来てね?約束だよ」
ダ「!!」
クロノアは優しい顔で笑っていた。
ク「じゃあ、気が済むまで夜の散歩を楽しんでね」
クロノアは俺に手を振って、そのまま去っていった。
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