〜 1話 〜
私は普通の中学生、水野 葵依。
みんなよりかは不幸せに暮らしていた。
でも唯一楽しみな物があって、、、
それは
「ヒロインは溺愛される!? 〜 悪役令嬢なんかに邪魔されない! 〜 」
というゲームだった。
私が好きだったキャラは
悪役令嬢のアクア・グレンダ
そしてヒロインの名前は
ソフィー・シートン
男主人公の名前が
レオノール・マキュアン
ゲームでは悪役令嬢がヒロインを虐めるという一般的なストーリー。
だが、普通のストーリーと違う所がある。
それは、悪役令嬢が男主人公と婚約関係にないという事だ。
それでは何故悪役令嬢はヒロインを虐めていたかと言うと、庶民の子が貴族の養子になったからだ。貴族を助けたヒロインは容姿が綺麗だったため、気に入られ養子にさせられた。
ストーリー的にはこうだ。
悪役令嬢、アクアは学園に入学する。男主人公に一目惚れするが、影から見ているだけ…
半年後学園にヒロイン、ソフィーが入学する。
男主人公がヒロインの容姿に惚れ、婚約をしようとするが男主人公、レオノールは第1王子。
当然養子とは結婚出来ない。
だが、ヒロインは1000年に1度しか現れない聖女だったのだ。
ヒロインに見下ろされていく悪役令嬢は怒り、ヒロインを虐め始めるようになる。
男主人公はそれに気付き、悪役令嬢に死刑を下す。
ヒロインは助かり、聖女のヒロインは結婚を認められ男主人公と幸せに暮らす。
そんなストーリーだ。
悪役令嬢を助けたくて頑張るがどうしても追放や死刑にしかならない。悪役令嬢が幸せになる方法はないのかと、
そんなこんなを毎日考えている私は死んだ。
車に轢かれて、
「最後に…幸せになりたかッ……_」
目が覚めると、知らない部屋にいた。
(ん……?私…生きてる…?)
だが、そこはきらきらした見た事もない部屋だった…
「あれ…?もしかして転生…しちゃった…?」
(転生したとするなら、ここはもしかして…いや、ありえない…)
???「お嬢様!!起きましたか!?」
「貴方は…?」
???「はい…?お嬢様、私は侍女のアラーナです。」
「アラーナ…?もしかして、ラナ、?」
アラーナ「はい!左様でございます。」
(アラーナは確か「ヒロインは溺愛される!? 〜 悪役令嬢なんかに邪魔されない! 〜 」に出てくる悪役令嬢の侍女だった気がする…)
侍女、アラーナ
「…ラナ、もしかして私はアクア・グレンダ?」
アラーナ「左様です…病でお倒れの間にお忘れになられたのですか…!?」
「…えぇ、そうみたい…」
アラーナ「お医者様を呼んできます、!旦那様と奥様をお呼び致しますね!」
医者「これは…やはり記憶喪失ですね…」
お母様「記憶は、記憶は戻らないのですか!?」
お父様「落ち着け、アニス…」
悪役令嬢、アクアの両親の名前は
母、アニス・グレンダ
旧姓 アニス・パートリッジ
父、ユーフェミア・グレンダ
両親には恵まれている
「お母様…お父様…落ち着いてください…」
お母様「…えぇ、そうね。」
お父様「嗚呼、そうだな…」
「…あ、お兄様は…?」
お母様「あら…兄の事は覚えているの?」
「あ、いいえ…ラナからお兄様がいるとさっき聞きましたので…申し訳ございません、」
お母様「そう…大丈夫よ。思い出はこれから作っていけばいいのだから。」
「お母様…有難うございます、!」
お父様「記憶が無くなったアクアはお淑やかだな」
お母様「確かにそうね」
(バレるかな…?)
「そうでしょうか…私は覚えていないので分かりかねます…」
お母様「そうよね…まぁアクアは休んでいなさい」
お父様「私達はこれで失礼するよ。」
医者「私も失礼します。お嬢様安静になさって下さいね。」
「ふぅ…疲れたわ…ラナ」
アラーナ「はいお嬢様」
「以前の私と今の私どちらが好きかしら?」
アラーナ「そうですね…私はどちらも好きです!でも今のお嬢様の方がお優しくてすきです。あ、前のお嬢様ももちろん好いていました!」
「ふふ、ありがとうラナ」
(さて、これからどうするか…入学するまで…えっと、)
「ラナ、今は何月?」
アラーナ「今は253年11月11日です。お嬢様が気を失われて1週間経ちました」
「そう…1週間も気を失っていたのね…」
(後半年…作法を身につけないと…)
コメント
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初めて小説を作ったので文が変かもしれませんが頑張って作りました😖