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その日を境に、蓮に呼び出される回数が極端に増えた。 夏休み中ということもあり、テニスの練習や遠征がある時間以外は、ほとんど毎日と言っていいほど呼び出しを受け、理人は蓮の部屋に入り浸っていた。
性に目覚めたばかりの若い肉体が、抗いようのない快楽に堕ちていくのに、そう時間はかからなかった。 蓮は相変わらず理人を冷酷な言葉で責め立て、徹底的に辱めてきたが、その果てに身体を重ねることで得られる悦楽もまた、格別なものだった。
蓮との行為に溺れている自分が恐ろしかったが、同時に、心のどこかでこの上なく興奮している自分もいる。その逃れようのない事実が、理人をさらに精神的な袋小路へと追い詰めていく。
唯一の救いと言えば、なぜか蓮は自分以外の人間が理人に触れるのを極端に嫌い、指一本触れさせないようにしていることくらいだろうか。 山田の話を信じるならば、今までの「玩具」たちであれば、複数人で代わる代わる犯すことも珍しくなかったらしい。なのに、理人に限っては、蓮は頑なにそれを拒んでいる。
蓮の家で幾度となく山田と遭遇したものの、蓮の存在がよほど恐ろしいのか、特に何かを言われることもされることもなかった。ただ一度だけ、蓮に呼ばれて部屋を訪れた際、山田が理人の身体を舐めるようにじっと見つめてきたことがあったが、それでも奴は何も言わずに去っていった。
だから、理人はすっかり油断していたのだ――。
その日は、朝から蓮に呼び出され、渋々マンションへ向かっていた。だが、不運にも降りる駅を一つ寝過ごしてしまい、約束の時間より20分以上も遅れてしまった。
もちろん、遅れるとわかった時点でメッセージは入れておいた。
(なぜ俺が、あんな奴に謝罪しなければならないんだ)
(いっそこのまま、バックレてしまおうか)
様々な思いが交錯し、理人の歩みをさらに鈍らせる。ようやく蓮の住むマンションに到着し、躊躇いながらインターホンを押すと、すぐにドアが開いて蓮が顔を出した。
「遅い」
開口一番に冷たく突き放され、有無を言わさず家の中へと引きずり込まれる。 玄関に入るなり後ろ手に鍵をかけられ、理人は壁に向かって乱暴に突き飛ばされた。
「うわっ、なにす……っ!」
硬い壁に肩をぶつけ、かろうじて身体を支えた理人。だが、蓮は容赦なく理人のハーフパンツを下着ごと一気に引きずり降ろした。逃げられないように細い腰をガッチリと掴まれ、あろうことか、まだ熱を帯びた秘部に直接、熱い舌を這わせてきた。
「やっ、はっ……やめろっ……!」
突然の暴挙に混乱しながら、理人は必死に抵抗する。だが、蓮はそんな理人を力ずくで押さえつけ、執拗にそこを舌で攻め立てた。
「ひっ……んんっ、待て、そんなとこ……ヤだ……っ!」
「待たない」
蓮は短く断じると、今度は前方のペニスに触れてきた。後ろを舌で刺激されながら、前を緩々と扱かれれば、理人の身体は否応なしに反応を示し始める。
「玄関でケツ舐められて、なに興奮してんの? ほんっと変態だよね、君は」
「く、言うな……っ!」
羞恥心を煽るような言葉に思わずカッとなり怒鳴るが、蓮は構わず理人のものを深くしゃぶり続けた。 じゅぷっ、ぐちゅっ、と粘膜が擦れる音を立てて激しく吸い上げられ、理人は壁に爪を立てながら身悶える。
蓮の言う通りだった。理人はいつの間にか、この異常な状況にさえ快感を覚え始めていた。腰が勝手に揺れそうになり、身を固くしてそれを堪える。こんなこと、死んでも認めたくない。 玄関先で、こんな無様な格好で――。屈辱的で、恥ずかしくて仕方がないはずなのに。
「認めろよ。僕のが欲しくて仕方ないんだろ? ほら、指もこんなに簡単に飲み込んでる。案外、慣らさなくてもこのままイけそうじゃないか」
いきなり指を二本も突き立てられ、熱い内壁を強引に擦り上げられる。痛みを感じる間もなく、鮮烈な快感が押し寄せてきて、理人の身体はビクンと大きく跳ねた。
「うっ、あ……っ!」
「ここがいいんだろ? ここをこうして……」
蓮の指が「そこ」を的確に捉えて抉り、理人は堪らず仰け反った。膝がガクガクと笑って立っていられず、壁に爪を立てて何とか正気を繋ぎ止める。
「ひぅっ……やっ、あぁっ!」
#すのあべ
「こんな風に苛められたかったんだろ? 本当は、こうやって壊されたくて仕方ないくせに。いい加減、素直になれよ」
「あぁっ、やっ……違っ、俺は……っ、あぁっ!!」
蓮は容赦なく前立腺を攻め立てた。ぐりぐりと押し潰され、引っ掻かれ、蹂躙されるたびに、理人の身体はビクビクと戦慄く。
「おっと、玄関汚すなよ? 僕がいいって言うまで、一滴もお漏らしするんじゃないぞ」
意地悪く笑いながら、過敏になった鈴口に爪を立てられ、理人の身体が強張った。
「ひぁっ! やっ、あっ、だめっ……出、る……っ!」
「まだダメ」
そう言うと、蓮は理人のペニスの根元をギュッと握り締めた。射精寸前でせき止められ、ビニール紐のようなもので根元を固く縛られる。行き場を失った熱い塊が、身体の中で狂ったように暴れ回る。
いつもそうだ。蓮は理人が自分勝手に絶頂に達することを、決して許してはくれなかった。 射精を完全に管理され、気が狂いそうになるほどの快感に支配されて、泣いて懇願するまで許してもらえない。ようやく解放されても、射精を伴わない空虚な絶頂に身体を痙攣させ、しばらくはまともに動くことさえ叶わないのだ。
そして、その後に、蓮の気が済むまで散々犯されてしまう――。
絶望的な予感に襲われながらも、理性とは裏腹に、「今日はどんなことをされるのだろうか」と期待にも似た暗い感情が湧き上がってくる自分に気づき、理人はつくづく己に嫌気がさした。