「────俺、あと100日で死ぬらしい。」
彼は彼自身の口でそう言った。
僕はいきなりの事で何も理解できなかった。
そんな事言われて「あぁ、そうなんですね」なんてすぐ言える人はなかなか居ないと思う。
ぺいんとさんの言葉に追いつけてないのは僕だけじゃなくて、トラゾーさんもクロノアさんも同じだった。
「死ぬまでにしたい事リストでも作ってみようかな?w」
そういつものように僕らに語りかける彼の顔はどこか寂しいように、僕は感じられた。
すると耐えられなくなったのかトラゾーさんが口を開く。
「な、何言ってんだよ、、?もっと詳しく言ってくれねえと何言ってるか分っかんねぇよ、、、!」
混乱しているのか少し掻き乱しているようだ。でもそれは当たり前だとも思う。
「そうだよぺいんと。分かる事でいいから、全部俺らに教えてよ、。」
その後、ぺいんとさんはぺいんとさん自身に何があったのか、どんな事を言われたのか、その時、、どう感じたのか、詳しく教えてくれた。ぺいんとさんは
「最後くらい楽しく過ごしたいだろ?w」
と、ヘラっとしている。本心なのか心配させたくないだけなのかは分からない。でも、たまに寂しいようなぺいんとさんの顔が少し突っかかってしまう。
それから少し経って僕らはぺいんとさんの元へ行き、毎日ぺいんとさんのしたい事を手伝った。
死んでしまうなんて考えられなくて、本当に今まで通りのぺいんとさんで、100日後も1年後も10年後も、ずっとずっと一緒にいられるような、そんな感覚だった。
でも、
そんな彼は僕たちが思っていたよりも早く、
ぺいんとさんが亡くなってから約2週間。
僕はまだ実感がわかずに居た。
いつもの撮影の時間になったらまたすぐぺいんとさんが出て来てまたすぐ元気に話し出すんじゃないかって、そんな気がした。
でも、もうこの青空の下にぺいんとさんは居ない。
ぼんわりと考え事をしながら僕はゲーミングチェアに座り、日常組の撮影に参加した。
つづく
コメント
2件
ありがとす☆(???) 続きもお楽しみに!!!!w
えっ、 好きなんですけど((